そもそも「糖質は悪」という前提で話をしている・・・糖質制限に関する最大の問題って、糖質の是非の云々以前に、その発信者や推奨者らの知識の浅さや視野の狭さにある。

今日いくつかの糖質制限系のウォールを見て思ったんだけど、たぶん糖質制限に関する最大の問題って、糖質の是非の云々以前に、その発信者や推奨者らの知識の浅さや視野の狭さにあると思う。

そもそも「糖質は悪」という前提で話をしているから、他の素因とか因子を全くと言っていいほど見れてない。ほんとインスリン値と血糖値関係しか追ってないからね(もちろん、それらは重要な指標ではありますよ)。

そして、基礎的な知識を本当に知らないがために、変な解釈が暴走したり、妄想癖ならぬ妄想壁になって、現実と理論が一致しなかったり。で、仮にもそれらが一致した時に、糖質制限食そのものではなくて、糖質制限のどの部分が効果的であったのかという本質が見いだせていない。

※驚いたのが、「ニューロンはケトン体しか利用できないんですよね?」、「肝臓は糖だけしかエネルギーに使用できないんですよね?」とか、それ関係の人に聞かれたことがある。空いた口がふさがらなかった。正解は、「ニューロンはケトン体以外も糖などエネルギー源として利用できます。」、「肝臓は、糖以外にも、遊離脂肪酸やモノグリセリドをよく利用しますし、グリコーゲン性のアミノ酸、筋肉からの乳酸、そして微量だけど腸内細菌が産生する酪酸や代謝性のアルコールも利用します。もちろん肝臓はケトン体を利用できません。」ということになります。

ここ数年でいわゆる一般者向けの「家庭の医学」本が売れていますよね。たぶんこういう本を何冊か読んだだけで、安易に自分の理論に吸収してしまうんでしょう。もちろんそれは悪くないことだけど、反面、いろいろな面での見方をマスクしてしまうリスクも高いんです。

持論をもつことは良いことだけど、同時に自分の知識の浅はかさをさらけ出していることにもなり兼ねない。事実、そういう人はFBでは特に多い。どうしても発信したもの勝ちなところがあるから。で、その人にとって新しい知識を吸収したかと思えば、それをあたかもパラダイムシフトのように強調していく。今頃そんなこと言っているの?と思うことが実に多いです。まぁ、それは糖質制限に限ったことではないのですが。

私は理論を全否定しているわけではなく、その人たちの妄想壁を見ているとその姿勢(学びとか俯瞰性とか)にまず疑問を持ってしまいます。だから、極力見ないようにしています。

ということで、基礎がまず大事、そして視野を広めていくことも大事、時には視野を狭めることも大事、実践や目の前の事実も大事、やはり何でも、探究心あっての生涯学習だと思います。

https://www.facebook.com/nobunaga.yoshitomi/posts/855640257949677

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