医療現場の側からすれば、必ずしも良い側面ばかりではありません。医療漬け、薬漬けの現場の中で、患者は医療業界の格好の金づると化している実態もあります。

西洋医学の発展によって平均寿命が延び、多くの命が救われるようになったと思っている人も多いでしょう。しかし医療現場の側からすれば、必ずしも良い側面ばかりではありません。医療漬け、薬漬けの現場の中で、患者は医療業界の格好の金づると化している実態もあります。

栄養学もまた、正しい食の知識で多くの人が健康な食生活とは何かを知るようになったと考えるのは、浅はかと言わざるを得ません。全く間違いとまではいいませんが、根拠のほとんどない説がまかり通っていて、食と栄養に関する知識に混乱があるのが実態でしょう。

僕からみれば、医学も栄養学も、とても科学と呼べるものではありません。「学」と名がついてはいても、学問と呼べるような代物ではないということ。それはなぜかを知るためには、そもそも医学や栄養学がどのようにして発展してきたのか、その歴史を知る必要があります。

現代の西洋医学のそもそもの始まりは、産業革命によって、近代化・工業化が進んだことにあります。蒸気機関の登場により、化石燃料の使用が飛躍的に増大すると、副産物として得られるコールタールの応用法が盛んに研究されるようになりました。最初は染料に、それに続いて医薬品が作られるようになっていきました。

最初は石炭をコークスにする際に得られた副産物のコールタールを用いていましたが、石油が登場すると、化学薬品産業の主流は石油となっていきました。石油は安価で反応性が高く、様々な医薬品に応用しやすかったためです。

ヨーロッパの二度の大規模な戦争は、化学薬品工業を大きく発展させる原動力となりました。そこで医薬品産業は大きな力をつけ、いわゆる「ビッグファーマ」として、世界の医療界を牛耳るようになっていったのです。

医薬品産業としては、医薬品がたくさん売れることが最重要です。そのため第二次世界大戦後は、抗菌薬開発から慢性疾患治療薬へと、その重要性をシフトしていきました。現代医療は医薬品業界、製薬業界が作り上げてきたといっても過言ではありません。

その一方で、栄養学はどうでしょう。現代栄養学の始まりもまた、産業革命にさかのぼれます。

https://www.facebook.com/shukaku.nagao/posts/1596462307098334

シェアする

フォローする