日本の健康保険というものについてどう考えているのだろうか?常に良質で平等な治療が受けれる、ありがたいシステム?それがもう嘘であることはもはや明らかである。

健康保険をどう考えるか

一般人は日本の健康保険というものについてどう考えているのだろうか?常に良質で平等な治療が受けれる、ありがたいシステム?それがもう嘘であることはもはや明らかである。この健康保険のシステムそのものこそが、医学産業の源であり医原病を生みだす源でもある。しかもその健康保険にかかる医療費は、日本の国家財政を根底から破壊するレベルにまで肥大してきた。医療費などを担保するため消費税をアップするというのが、2014年既に実行されているが、このような愚かな判断に私は失笑するよりない。

ある人はこういうだろう。海外では消費税を増やし医療費を拡大することで充実を図ってきたではないか?日本の医師の数などはOECD内部でも非常に少ないレベルではないか。それらに矛盾してはいないか?と。それらの人々は世界全体にわたる構造の問題と、医学そのものがもたらす根源的な問題に何も気づいてはいないのだ。これまで述べてきたように医学の大半は治療を受けるだけで悪化するか、慢性化させられてしまう。その結果金づるが一人出来上がるだけであり、健康保険システムはそのシステム維持に関して、尽きることなく金銭を提供しているに過ぎない。

つまり海外こそがその奴隷になっており、日本は追随しているに過ぎない。 私は人間が望むのであれば、医療という行為によって稼ぐなとは言わない。真に役立つ医学であっても、機械も人件費は多くかかるのは理解できる。人助けだからボランティアでやれみたいな意見は、患者側の権利意識の肥大化に過ぎず、更に言えばそのように一般人の権利意識を肥大化させてきたのが、日本の教育、日本の心理学、日本の精神医学であることに気付いていない証拠である。

ただその費用や払うべき料金は良くなるからこそもらうべきものである。納得するからこそもらうべきものである。しかし健康保険システムは、どのようなビジネスであっても担保されている「結果」への対価ではなく、通うことでカネが入るというまさに治さないことを助長するシステムになっている。 それらを考慮した上での医療における保健の真の価値とは何か?それは命にかかわるような状態、真の意味で西洋医学が役に立つという10%ちょっとの状態、そこにだけ保険が効いていれば十分の話である。

保険というのは生命保険でも車両保険でもそうだが、自分では手に負えないほどのリスクが生じた時に、それを軽減するためにかけておくというものだ。それを考えれば現在の健康保険で認可されている薬や治療の多くは、その価値からいっても保険の考え方からいっても無駄ばかりといって差し支えない。健康保険として必ず認可されねばならず、しかも現在よりもより手厚く資金をかけねばならないのは、たびたび述べているように救急医学である。しかしこの救急医学は人々がイメージしている救急とは若干違う部分がある。

これまでの論調を総合すれば、例えば風邪や胃腸炎などで救急外来に通院することなど、健康保険の中に組み込む自体が間違っているということである。 救急医学の原点は現代的にいう3次救急である。つまり健康保険システムの中でいえば、妥協して2次救急処置までは健康保険に組み込まれても結構だが、広げてもそれは保険という意味を逸脱し、単なる人々のわがまま許容外来になってしまう。 その他無駄な薬、無駄な治療、無駄な診断を除外できたと仮定すれば、一体日本の医療費はどれくらいになるだろうか?

これについては明確な答えなど出せないが、私は10兆円から15兆円程度にまで削減できると推測している。しかもこの医学不要論と健康保険削減の利点は、半永続的にそのような医療費で、たとえ高齢化社会であれ済むということだ。 現在において日本は医療産業を主たる成長産業と見越して、消費税を代表とする予算をつけて拡大しようとしている。これは最高にバカバカしい政策である。みんなが不健康になってさらに経済を発展させようというわけだ。まさにバカ以外の何物でもない。

日本であろうと世界であろうと、これ程の数の医師も看護師も薬剤師も、更に言えばその他の事務であろうとコメディカルであろうと必要ないのだ。しかし日本はそれを受け止めることができない。何よりも仕事を失うかもしれない医療関係者の人々が徹底的に反対してくるだろう。しかしそんなこと私にはお構いない。人間は医療や法政や経済などの三次産業的な職業が多くなってはならない。一次産業が最も増えねばならず、その次に二次産業の人が増え、三次以降の産業者が減ることこそが国の自立への道に他ならない。

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