糖尿病薬のウソ、高血圧=病気のウソ

現代でいう糖尿病の治療薬に価値はあるのか?これはもうほとんどが価値がないといっていいだろう。にもかかわらずここでも人々はその薬を飲みながら、食事で毒をとりながら、他の病気にもなりたがっているかのようだ。血糖降下薬の一つSU剤は、米国の長期臨床試験で、使用した群の方が心筋梗塞死を増すという結果が出ている。α―グルコシダーゼ薬に関しても、合併症や寿命延長効果を認めた長期試験はなく、はっきりいって無駄と呼んで差支えない。そしてグリタゾン剤についてはアクトスが心不全、心筋梗塞、骨粗鬆症、膀胱がんなどが増加することが示されている。

糖尿病については遺伝性の糖尿病(いわゆる西洋医学でいう1型糖尿病)におけるインスリン治療以外は、全く無駄であるといってよかろう。仮にその糖尿病薬で数字が下がったとしても、やはりそれはこれまで同様対症療法であり、そのつけはあとになってやってくるのだ。今食べているものの中から糖尿病の原因を見つけ出すことしか、根本的な解決法は他にない。

人類にとっても動物にとっても脂は重要な栄養素なのだが、第二次大戦後の頃から脂肪は健康に良くないと言われるようになった。これは日本に西洋的食事が入ってきたこととも当然関係している。アンセル・キーズが実施した研究が、脂肪が良くないという理由のようだが、現代ではこの結論を誘導するためにデータを操作したことが指摘されている。人間の体を傷つける原点は直接糖であり脂ではない。

高血圧も同じであり、私でなくとも多くの医師が血圧を下げることの弊害を訴えてきた。以前は高血圧の基準は160/95であったが、現在の基準では130/85にまで引き下げられている。ここでもなぜ引き下げられたのか?その真の理由を考えねばならない。ここではフラミンガムでの長期大規模調査を紹介しよう。米国フラミンガムで1948年から長きにわたって行われた大規模調査だ。この大規模研究では人が年齢を重ねる上で、血圧が上がっていくのは当たり前であり必然であるという結論に至っている。

東海大学の元教授で日本総合検診医学会評議員でもあった大櫛陽一氏は性別、年齢別の正常値を設定している。私はこの表をよく参考にさせてもらっているが、これでいうと血圧は170くらいまでOK、コレステロールも260~280くらいまでOKなのだ。代表的な降圧薬はカルシウム拮抗薬とARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)になるが、これらの代表的な降圧薬が癌の発生率を増す。またカルシウム拮抗薬が長期的には心不全を増やすこと、ARBが心不全に使われた場合も突然死が起きる。これらの降圧薬は、明らかに血圧が高すぎて恒常性を逸脱しているものに限って使うべきであり、基本的に使えば使うほど体は悪くなっていくことを知らねばならない。

シェアする

フォローする