ミトコンドリアを再生するには、どのようなミトコンドリア・サプリメントよりも、「中鎖脂肪酸(MCT)」が早い

ミトコンドリアを再生するには、どのようなミトコンドリア・サプリメントよりも、やはり「中鎖脂肪酸(MCT)」が早いです。
例えば、α-リポ酸、CoQ10、ビタミンC、カルニチン、PQQなどを配合したミトコンドリのサプリメントは山のように種類がありますが、これらは抗酸化作用やエネルギー代謝をあくまで「サポート」するものであって、本質的な意味でミトコンドリアを増やしたり、ミトコンドリアの再生をはかるものではありませんし、仮にそうであっても時間を要することでしょう。
一方、中鎖脂肪酸は、ミトコンドリアの利用しやすいエサとなるものであり、弱ったミトコンドリアに対する効率的なエネルギー供給源と、筋ミトコンドリアの増加をはかるものです。これを利用する限り、さほど多くの道具を必要としないことが鍵なのです。
(※ただし、本来は比較するべきものではありません。これらを相乗的に利用した方が功を奏することもあるでしょう。ここでは優先度を確かめるために強調しています)
つまり、どれだけ、ミトコンドリアに道具(α-リポ酸やカルニチンなど)を与えてサポートしても、ポイントとなるエネルギー源が、たとえば長鎖脂肪酸のように非効率なものである以上、ミトコンドリアの再生はありえないのです。もちろん、糖質でもアミノ酸でも、弱ったミトコンドリアにとってそれを効率よく利用する(回路を回す)のは困難でしょう。
カラダでケトン体を合成させるのを待つより、先に中鎖脂肪酸を摂取することでケトン体モードのスイッチを入れて送っていった方が圧倒的に早く、ミトコンドリアもそれを望んでいるはずです。
ただし、中鎖脂肪酸を宿主が利用するにはいくつかデメリットもあります。①慣れないと胃腸に刺激を与えてしまう、②糖質を制限しないと優先して利用できない、③MCT数グラム/日では効果がでない、数十グラム/日は必要である、などです。
また、適切なケトン食とは、単に高脂肪食ということではありません。何も指導せずに、高脂肪食をやってしまうと、自動的に動物性脂肪の長鎖脂肪酸やオメガ6過多となってしまう人が多いです。これでは、結果的に、インスリン抵抗性やグルカゴン過剰を招くことになってしまいます。
ケトン食における高脂肪食でおもに利用するべき脂肪は、やはり中鎖脂肪酸やオメガ3油が良く、これらはケトン体になりやすく、さらにインスリン感受性を向上させます。動物性脂肪の長鎖脂肪酸やオメガ6は二の次となります。
ミトコンドリア機能を向上させることを念頭に置くのなら、やはり中鎖脂肪酸が早い解決を促し、糖質オフによる低血糖症の予防にも良いです。(仮に低血糖値であってもケトン体が出ている以上、エネルギー切れを起こすことはありません。)

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参照:https://www.facebook.com/nobunaga.yoshitomi/posts/1617810555065973

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