MCTオイルが「使える」理由、ミトコンドリアの代謝問題

MCTオイルが「使える」理由を説明します
いくつかの研究では、慢性的な疲労症状がある人は、乳酸値が高いというデータが出ています。また、たとえ血中に乳酸値が上昇していなくとも、各組織で乳酸が貯まっていることもあります。
なぜ疲労の人にこういうことが起こるかというと、ミトコンドリアでの代謝が止まっているからです。
私たちの細胞は基本的に糖質をメインのエネルギー源にしています。しかし、何らかの理由で、ミトコンドリアが、糖質から代謝されたピルビン酸を利用できずにいると、ピルビン酸を一時的に乳酸に還元しておきます。
そして、ミトコンドリア機能が低下している人では、どうしてもTCA回路が上手くまわらずに、ピルビン酸を(アセチルCoAとして)利用できず、この乳酸が貯まってしまうのです。
乳酸自体は疲労物質ではありませんが、蓄積された乳酸の処理に追われてしまったり、エネルギー不足の状態になっていると、疲労を感じるわけです。
このような状態で、(炭水化物の種類にもよりますが)糖質を与えれば、一時的な血糖値上昇と、嫌気性解糖により、元気になった感じはしますが、結局はまた乳酸を貯めてしまうという悪循環に陥ります。
そこで、糖質の代替にタンパク質を多く入れるとしても、疲労の人やミトコンドリア機能が低下している人にとって、タンパク質をエネルギーに変えるのはとても非効率であり、あまり効果が出ません。さらに、高タンパクは、消化酵素が弱く腸疲労を起こしている人には、遅発型アレルギーの引き金になってしまうリスクも上がります。
では、、糖質の代替に今度は動物性脂肪を入れるとしても、動物性脂肪は「長鎖の飽和脂肪酸」であり、エネルギー変換効率が良くありませんし、エネルギーに使われる前に脂肪になりやすい脂肪酸です。また、動物性脂肪の「長鎖の飽和脂肪酸」は、ミトコンドリアに運ばれる際に、大量のカルニチンが必須となりますが、ただでさえ不足している日本人にとっては非効率となるわけです。
以上の理由から、疲労体質の人に、糖質の代替としてMCTオイルを勧めることは理にかなっています。事実、結果が出やすいです。
MCT(カプリン酸,カプリル酸)オイルは中鎖の飽和脂肪酸で、即座にエネルギーとなりやすく、消化能もさほど必要とせず(一部は腸の前に胃から吸収されるくらいですから)、カルニチンも全く必要としません。また、他のエネルギー源ほどビタミンやミネラルも多くは必要としません。
例えるなら、、極端に機能低下してしまったミトコンドリアにとってのMCTオイルとは、、病み上がりの人にとって食べやすい回復食である「おかゆ」のようなものなのです。
それだけ、MCTは、ミトコンドリアにとって食べやすい食事なのです。
さらに、ヒト研究では、MCTオイルは体に溜まった乳酸を低下させる効果も見出されています。
また、日々MCTに使い慣れていくと、体の代謝に変化が起こり、脂質代謝のスイッチが入りやすく、結果エネルギー量もかなり増加してくるため、エネルギー不足や疲労から脱することができるようになります。
疲労体質の人はたいてい免疫力も低下しており、カンジダなどのカビに感染していることも少なくありません。疲労の人やミトコンドリア機能低下の人は、一段と糖質を求めがちです。しかし、ここで糖質をメインに入れていっては、やはりカビの生育環境を助長します。一方で、MCTのカプリル酸やカプリン酸は強力なカビ退治作用があり、一石二鳥となるわけです。
では、MCTは一生摂るべきか?となりますが、それはないです、卒業できるものです。あくまで体のリセットには最適となる脂肪ですが、体調が戻れば、MCTを徐々に減らしていくことは可能です。とはいえ、利用を継続すれば、それなりの薬理効果は期待できます。
以上が、不健康な現代人にとって、「MCTオイルが使える」理由です。
また、MCT初心者はまずはMCTパウダーから利用するといいかもしれません。

参照:https://www.facebook.com/nobunaga.yoshitomi/posts/1612127995634229

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