「遺伝子組み換え食品の真実」
アンディ・リース著 白井和宏 翻訳遺伝子組み換え食品を摂取した人々の基礎データ、リスクに関する資料、人間による摂食試験の調査などは、何も存在しない。
結局、遺伝子組み換え食品とは、野放しの人体実験なのである。
遺伝子組み換え食品によって、アレルギー、がん、自己免疫力疾患などの一般的な疾病が生じても実態を知ることさえできないのである。ビビアン・ハワード博士
本文より
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[ターミネーター技術]
遺伝子を導入することで、植物に種を作らせないようにする技術のことです。
ハイテク産業はその目的について、「遺伝子組み換え植物が自生して拡散しないようにするためだ。」と言い訳してきました。
しかし、遺伝子操作によって作物が種をつくらなくなれば、農家は種子を自家採種できなくなります。
モンサント社といえば、遺伝子組み換え作物の種を農薬とセットで販売している大手農薬メーカー。除草剤ラウンドアップとセットでラウンドアップに耐性のあるナタネ、大豆などを開発しています。
「農薬が少なくて済む」とか、これによって、生産性が高くなり、「飢餓救済にも役に立つ」などと宣伝したこともあります。
「遺伝子組み換え技術は人間の役に立っています」と。
でも、このターミネーター技術に関しては、「飢餓を救う」とか、「世界の食糧のため」でしょうか?「種はもうかる、種でもうける」といっているのではありませんか?
ニューヨーク・タイムズ紙は
「モンサント社などの企業は、ターミネーター技術を導入することによって、自然が人間に与えた最も偉大で共通の財産を私物化することになる。一万年前から始まった、農業を通して改良してきた作物の遺伝子を企業が独占するのだ。」と批判しています。なぜ、アメリカ政府はターミネーター技術を禁止しないのでしょうか?
なぜ、公益よりも巨大企業の利益を優先するのでしょう?
なぜ、富裕で権力を持つ者の声しか聞き入れないのでしょう?
これこそ、遺伝子組み換えをめぐるもっとも本質的な疑問なのです。