歯磨きは虫歯を予防しない。歯磨き粉に含まれるフッ素の効果とその危険性について。歯牙フッ素症とは?

歯磨きの意義
皆さんは歯磨きしていますか?僕は毎朝歯磨きをしています。歯磨きのおかげで僕にはむし歯が一本もありません…って、歯磨きとむし歯は関係ないですけど。
実験室ではプラークコントロールでむし歯が予防できる可能性が示されていますが、実際の臨床研究では、歯磨き指導を行って歯磨きをしっかりと行わせたり、学校などで毎日歯磨きをさせたりしても、歯磨きでむし歯が予防できるという確実な根拠は存在しません。
歯磨きがむし歯を減少させたという報告は、実際は歯磨きの際に使われた歯磨き粉に含まれるフッ素の効果であろうと考えられています。歯磨きがむし歯を予防する根拠はありませんが、フッ素がむし歯の予防に効果があることはどうやら確実なようで、概ね25~30%ほどむし歯の発生を抑制するようです。
フッ素がむし歯予防に注目されるようになったきっかけは、歯牙フッ素症の報告からです。飲み水のフッ素濃度が高い地域に歯の形成不全が認められ、歯牙フッ素症であることが分かりました。さらに調べると、歯牙フッ素症がみられる地域ではむし歯の発生が少ないことが分かってきました。このことから、フッ素がむし歯を予防すると考えられるようになりました。
このため、フッ素の初期の利用法は、水道水にフッ素を添加することでした。しかし、むし歯の予防効果が認められる1ppmFのフッ素濃度でさえ、歯牙フッ素症が明確に増加することから、歯牙フッ素症を起こさずにむし歯の予防効果を得るためのフッ素添加は極めて難しいことが分かりました。
さらには、フッ素添加地域で生まれ育った子どもがフッ素未添加地域に転居すると、むし歯の発生率はその地域の他の子どもと同様になることから、歯の形成期にフッ素を体内に取り込んでも、歯牙フッ素症が起こるだけで歯質が強化されむし歯になりにくくなるわけではないことが分かってきました。歯牙フッ素症が起こった歯についても、むし歯になりにくいわけではなく、むしろエナメル質の石灰化不全が起こって、摩耗しやすいことが分かりました。
フッ素に関しては全身応用はメリットが無く、局所応用で、お口の中のフッ素濃度が高くなる時間が長いほどむし歯の予防効果が表れるのです。だから定期的に歯医者で予防歯科処置として歯のクリーニングを行い、フッ素塗布を行っても、むし歯の予防効果はほぼありません。これは臨床研究からも示されています。
結局歯磨きの意義はむし歯予防には無く、強いて挙げれば口臭予防であったり、歯の汚れを取って白く見せたりといったところでしょう。歯磨き粉にフッ素が含まれていれば、むしろその効果でむし歯が多少は予防できるでしょう。ただし、その効果を得るには、一日2回以上フッ素入りの歯磨き粉で歯を磨く必要があります。そしてまた、体内になるべく取り込まないように注意すべきでしょう。
さもないと、歯牙フッ素症や骨フッ素症が起こったり、骨肉腫やガンの原因となったり、生まれてくる子どもの精神発達遅滞や自閉症を引き起こしたり、ダウン症の原因となったりすることが分かっていますから。一番良いのは、そもそもむし歯の原因となる砂糖を一切摂らないことなんですけどね。

https://www.facebook.com/shukaku.nagao/posts/1532639980147234

シェアする

フォローする