潰瘍性大腸炎は「特定の腸内細菌の枯渇が招いている」ことを突き止めた米スタンフォード大学の研究から想像する「異常消毒社会」による未来の絶望的光景

リンクより

◆赤ちゃんの腸内細菌環境はすぐに崩壊する

先日、以下の記事リンクで、相手が子どもであろうと、ご病気の高齢者であろうと、強制的に相手の手に消毒剤を噴霧しているのを見ていまして、「まさか赤ちゃんの手にも噴霧してるんじゃないだろうな」というような懸念を書きました。そうしましたら、昨日、近所のスーパーで「もしかすると、日本中に蔓延しているかもしれない現実」を目の当たりにしました。

今はどこのスーパーでも入口に消毒剤や殺菌剤を置いています。スーパーなどでは、それを使用するのは強制的ではなく、自己判断の場合が多いですが、昨日、ベビーカーを押してスーパーに入ってきたお若いお母さんが、ベビーカーに乗っている女の子の赤ちゃん、年齢は 1歳前半からなかばくらいだと思いますが、お母さんは消毒剤を自分の手にとり、それをその赤ちゃんの手に非常に丁寧に、手の平と手の甲の全体に揉み込むように塗ってあげていました。

◆お母さんの愛情が赤ちゃんの将来の健康を破壊する

それを見て、「ああそれは…」と思うのですが、どうにもならないのです。お母さんは、「子どもが感染しないように」と愛情からその行為をしている(と思い込んでいる)わけで、「それをしてはいけない」という言葉をかけるのは、今の社会の観念ではむしろ「悪」となってしまうのです。ただただ、赤ちゃんの身体が蝕まれるのを見ている他はないのです。

そのお母さんは、本当に丁寧にお子さんの手全体に消毒剤を擦り込んでいました。小さな子どもの皮膚は透過性も強いでしょうし、小さな子どもは常に手を口に持っていくものですので、物質の体内への侵入を食い止める手段がほとんどありません。

◆腸内細菌構成の崩壊は、基本的に「不可逆的(元に戻らない)」

2018年におこなわれた、子どもの腸内細菌環境と家庭用消毒剤の使用の関係についての初めての大規模な研究で、腸内細菌の構成は「赤ちゃんの時に、特に外部の消毒剤などの化学製品からの影響を激しく受ける」ことがわかっていまして、赤ちゃんや小さな子どもの場合、消毒剤の過度な使用は、大なり小なり必ず腸内細菌の構成に悪い影響を与えるはずです。

◆その子の一生の健康に影響する消毒行為

消毒剤や殺菌剤というものは、「過度な使用には有害性しか見当たらなく、メリットは一切ない」ものだということを、小さなお子さん等を持たれる方は認識されるべきだと思います。腸内細菌構成の崩壊は、基本的に「不可逆的(元に戻らない)」なものですので、その子の一生の健康に影響します。(中略)特に小さな子どもの場合は、「体内のすべてに直撃する」可能性があることを少し述べさせていただきたいと思います。

◆話題から知る潰瘍性大腸炎の真実

最近、「潰瘍性大腸炎」ということが話題になっていました。政治のことはよくわからないですので、どういうたぐいの話題かはわからないですが、最近、ネットのニュースで、その単語が飛び交っていました。

私自身、この病気のことはよく知らなかったのですが、病名に「大腸」という名称がダイレクトについているのですから、腸内細菌の環境が多少は関係しているのだろうなと思っていた程度のものです。しかし、今回初めて、この潰瘍性大腸炎についてのデータを見ていて、そこにあるグラフに私は非常にショックを受けました。

◆潰瘍性大腸炎は1970年代頃には「ほぼ存在しなかった病気」

以下のグラフは、公益財団法人「難病医学研究財団」が運営する難病情報センターの「潰瘍性大腸炎(指定難病97)」にある潰瘍性大腸炎の患者数の推移です。

リンク潰瘍性大腸炎の患者数の推移 (1975 – 2016年)

このグラフを見る限り、潰瘍性大腸炎という病気は、1970年代頃には「ほぼ存在しなかった病気」であることがわかります。現在毎年 16万人を超えた患者が発生しているということになっているようですが、このグラフを見る上で重要なのは、この潰瘍性大腸炎という疾患は、基本的に以下のような特徴を持つ疾患だということです。

◆潰瘍性大腸炎は完治はしない病気

現在、潰瘍性大腸炎を完治に導く内科的治療はありませんが、腸の炎症を抑える有効な薬物治療は存在します。 (難病情報センター)炎症を抑える対象療法以外は存在しない疾患です。

そこから考えますと、グラフにあります「毎年の 16万人の患者」さんたちは完治しない場合が多いでしょうから、毎年、その患者数は蓄積されていくことになるはずで、今のまま患者数が増えていった場合、何百万人を超えるような数の人たちが「完治しない腸の不調」に苛まれていく社会になる可能性があります。

◆潰瘍性大腸炎の発症のピークの年齢は男女共に20代

実は上のグラフよりショックだったのは、難病情報センターにありました以下の「発症の平均年齢」のグラフです。

リンク潰瘍性大腸炎の発症年齢

なんと、発症のピークが「二十代」なのです。しかも、赤ちゃんの年齢の発症もゼロではないのです。難病情報センターによれば、潰瘍性大腸炎の発症のピークの年齢は、男性で 20~24歳、女性で 25~29歳とのことですが、グラフでショックを受けたのは、「 5歳前後という若い時期からグラフが急上昇している」ことでした。まだ小学校にも上がっていない年齢ですよ。

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参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=359779

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