世界の子どもたち600万人の命が栄養失調とロックダウンの後遺症で危ういと医学誌ランセットが警告

リンクより

◆来年はさらに悪くなる

今は決算の時期のひとつでもありますが、ひどいものです。業種関係なく「過去最悪」のような文字が躍ります。以下は、今日 7月30日までに日本で報じられた各社の決算の報道のタイトルです。

●日本の大企業の2020年4-6月期の決算のいくつかの報道
・JR東日本、過去最大の1553億円最終赤字 (日本経済新聞 2020/07/30)
・ディズニー休業で95%減収、赤字最大248億円 オリエンタルランド (日本経済新聞 2020/07/30)
・ANAが1088億円の最終赤字…4~6月期、四半期で過去最悪 (読売新聞 2020/07/29)
・三越伊勢丹、赤字600億円 (日本経済新聞 2020/07/30)
・吉野家の21年2月期、11年ぶり営業赤字 150店閉店 (日本経済新聞 2020/07/28)

海外の大企業も派手な決算となっているようですけれど、切なかったのは、アメリカの以下の報道でした。そんな必要のなかった廃業がアメリカ中に広がっているのです。

●アメリカ飲食店、休業中の6割が閉店 新型コロナで
米国で新型コロナウイルスにより閉店を迫られる飲食店が一段と増えている。米口コミサイトのイェルプによると、7月時点で休業していた飲食店のうち、6割が閉店した。感染拡大が長引き店内飲食などの規制が再び強まるなか、飲食店の経営は厳しさを増している。

イェルプによると、掲載する飲食店のうち7月10日時点で2万6160店が休業中。そのうち6割にあたる1万5770店が閉店しており、6月調査から2割増えたという。飲食店だけでなく、小売店でも休業中の2万6119店のうち、48%が閉店。そのほか美容室・スパで36%、フィットネスジムで39%が閉店に追い込まれている。(日本経済新聞 2020/07/30)

◆規制がさらに激しくなろうとしている

現実は、書くまでもないですが、以下のごとくです。数が増えたことの問題ではなく、こういうことによって「規制がさらに激しくなろうとしている」ということです。

●全国で過去最多 きのうを上回る 感染者 現時点で1265人
7月30日の全国の新型コロナウイルスの新規感染者数は1,265人となり、29日の1,264人を上回った。これまでの最多人数となる。30日、大阪府では、これまでで2番目に多い190人を確認、東京都では、過去最多の367人の感染が確認された。(FNN 2020/07/30)

◆実は何が検出されているのかいまだによくわかっていないものの数で大騒ぎ

●カリフォルニア、テキサス、フロリダ州で新型コロナウイルスの新たな死亡者数の記録を更新
アメリカ最大の 3つの州、カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州のすべての州が 7月29日に新型コロナウイルスの 1日の死亡者数の新たな記録を更新した。アメリカは過去 11日間で 10,000人の死者を記録しており、6月初旬以来最も死者が急増している。 (Global News 2020/07/29)

◆数という観念に翻弄されて死滅していく

とにかく、今の日常が先ほどのように「数に翻弄されている」ということは、少し先の時期が来ても、良い展望が開けるわけもなく、飲食や小売業はもちろんですが、「大企業も次の決算で、さらにひどく可能性がある」ということになるのかもしれません。

すなわち、次の次の大企業決算でも「さらに壊滅的な数値が出る可能性さえある」ということにもなりかねないですし、何より、今のような「外出は控え、夜の街には行かないで下さい」などという状態が、10月くらいまで続けば、特に大都市圏や観光地の繁華街は「死滅する」のではないでしょうか。

◆困っている人たちを助けることができない世界へと

ちなみに、今回のパンデミックとロックダウン政策で最も「被害」を受けているのは、世界中の「子どもたち」であることが明らかになりつつあります。

以下リンクの報道では、食糧のサプライチェーンなどの影響で、アフリカなどを含む新興国で、数百万人の子どもたちの命が危機にさらされているという医学誌ランセットの論文やユニセフの声明、あるいはドイツやイギリスでは、コロナウイルスそのものではない影響で多くの子どもたちの健康が損なわれていることなどを取り上げていました。

◆人と人が助け合ってはいけない社会の到来

しかし、ランセットは「今行動する時だ」と言いますが、どうしろと? ほとんどの人たちがどこにも行くことができない。お金だけ払えと?

ボランティアで助けたいと思う人がいても「新型コロナの影響で行けない(あるいは来ないでほしい)」というようなことが現実的に起きています。まともに人道を行うことさえできない社会となっています。いつのまにか「人と人が助け合ってはいけない」という社会が作られつつあるのです。

そして、いつか、みんな「それが当たり前」だと思い出す。それが何よりこわいですよね。致死率50%の病気のパンデミックなんて起きても恐くもなんでもないですけれど、道行く人が倒れても、それを無視して歩いていくのが普通という社会に住むのが恐いです。

いずれにしましても、何を検出しているのかわからない検査の数字によって、社会とそして人の心が壊れていく様子を見ているのはさすがに切ないものがあります。

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参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=359038

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