正義ほど怖いものは無い

正義ほど怖いものは無い
正義って言うと、何だか良いことのように聞こえますよね。昔からヒーローは正義の味方で、悪を懲らしめてくれます。でも世の中は正義と悪の二元論で語れるほど単純ではありません。
正しいことをするべきと考える人は、正しいことであれば何をやっても良い、正義のためなら何をやっても良いって考えがちです。ヒーローだって正義のためなら暴力だって平気で行いますからね。これが正義の恐ろしいところです。
昔から正義を語るのは、宗教だと相場が決まっています。そして宗教は今も昔も、正義のためなら何をしてもかまわないと教えます。正義のためなら人を騙したり、傷つけたり、奪ったり、殺したりしてもかまわないと。
だから世界で最もたくさんの人を殺してきた宗教は、キリスト教であると言われるのです。神の名において行われる行為はすべて正義であり、正義のためなら文字通り何をやっても構わないということは歴史をみれば明白です。
別にこれはキリスト教だけの話ではありません。イスラムや仏教だってそう。新興宗教に至っては、その勢力が急伸するときにはいつだってかなり過激なことをしています。だから僕は宗教が大嫌いなのです。
誰かにとって正しいこと、正義と言われる行為は、常に普遍的であるとは限りません。ある人には正義でも、別の人にとっては悪となることだってあるのです。常に満場一致で正義だと語れることなんて、実は珍しいくらいなのです。
だったら何を基準に判断をすれば良いかって?僕はより多くの人がより幸せになる選択肢を選ぶべきって考えます。すべての人を満足させられないのなら、多くの人にとって良い行いとなる選択肢が取るべき選択肢だってこと。
この考え方を「功利主義」って言います。僕は功利主義者ですから、常に最善となるべき選択肢を選ぶようにしています。その選択肢は正しいかとか、正義だとかは僕にとっては関係ありません。
だから僕は正義を語る人は大嫌い。正しい行いをすれば天国に行けるだなんて、昔から人を騙して利用するための常套句に過ぎませんから、そういうことを言う人間とは関わらないようにすることが、功利主義者の僕にとって最善の行動となるのです。

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参照:https://www.facebook.com/shukaku.nagao/posts/3139624296115453

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