トランプ氏、コロナ「99%は無害」 過激左派との戦いも宣言 独立記念式典

トランプ米大統領は4日、ホワイトハウスで開いた独立記念日の祝賀イベントで演説した。「過激左翼との戦い」を宣言し「米国の生活様式を守り維持する」と強調。11月の大統領選を前にリベラル派や主要メディアら抵抗勢力への敵意をむき出しにした。感染拡大の続く新型コロナウイルスについては「99%は無害だ」と述べた。

 演説は、トランプ政権が昨年、記念日の花火大会に合わせて始めた国威発揚イベントの一環。戦闘機や大統領専用機が上空を飛行した。大統領が独立記念日の式典で演説するのは異例。「祝日の政治利用」批判を意識し、昨年の演説は国民融和を訴える内容だったが、今年は党派色を鮮明にした。

 トランプ氏は、黒人差別への抗議デモで続く銅像や記念碑の破壊・撤去に対し「歴史の抹消は許さない」と強調。「過激左翼やマルクス主義者、無政府主義者らを倒す戦いだ」と述べた。またメディアに対しても「歴史を守ろうとする市民に差別主義者のレッテルを貼っている」と非難した。野党・民主党を含むリベラル勢力が、米国の価値観や統治機構の破壊を狙っていると印象付ける狙いがある。

 また、トランプ氏は前日の中西部サウスダコタ州での演説に続き、米国の歴史上の「英雄」の銅像を多数展示する国立庭園を建設する考えを示した。英雄には、トランプ氏の主要支持層のキリスト教福音派教徒に大きな影響力を持ち、2018年に死去したビリー・グラハム師も含まれる。

 国内の感染者数が280万人を超えたコロナウイルスについて、トランプ氏は「4000万人近くに検査を実施し(感染しても)99%は無害であることを示せた」と述べた。ホワイトハウス南庭で開催された式典では、招待者の座席が、ソーシャルディスタンスを取ることなく配置された。

 一方、市中心部のナショナル・モールで花火を観覧した一般市民は例年に比べ激減した。ワシントン市長らが感染予防のため外出自粛を呼びかけていた。

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参照:https://news.yahoo.co.jp/articles/1fa6e72976856050a9cf2a2e92660733b0ed8177

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