歯磨きはむし歯を予防しない・・・毎日歯磨きしても、ほとんどの人が歯医者に通う

歯磨きはむし歯を予防しない
日本人は真面目な民族ですから、ほとんどの人が毎日歯磨きをしているようです。
厚生労働省が5年に一回行っている平成23年歯科疾患実態調査によれば、日本人の9割以上は毎日歯磨きをしており、7割以上は一日に2回以上歯磨きをするそうです。
ところが平成23年歯科疾患実態調査によれば、日本では20歳以上80歳未満において、なんと95%もの人に治療済みも含め、何らかのむし歯があります。
これは日本の歴史上、最も多いむし歯罹患率なのです。
むし歯だけではありません。
歯周病の罹患率も高く、日本人の30歳以上80歳未満の86%が何らかの歯周疾患や欠損歯を持っています。
不正咬合の発現頻度も高く、12歳以上20歳未満で叢生(前歯の歯並びがガタガタのこと)のある者は約44%もいます。
このように、日本人のお口の中は歴史上最も病気だらけになっているのです。
これは相当に異常なことでしょう。
こういった事実に冷静に目を向ければ、歯磨きがむし歯の予防に効果が無いという事がお分かりになるでしょう。
一生懸命毎日歯磨きされている方には残念なお知らせですが、歯磨きはむし歯を予防しません。
ですからむし歯予防のために歯磨きをいくら頑張っても、さっぱり効果はありません。
むし歯を予防する方法はちゃんと別にあります。
そして残念なことに、歯磨きは歯周病の予防とも本質的には関係ありません。
しかし歯周病になってしまった人にとっては、歯周病の治療や、治療後のメンテナンスにおいて歯磨きはとても大切な意味を持っています。
そもそもむし歯の好発部位、すなわちむし歯になりやすい部分は歯と歯の間(隣接面)や、奥歯の歯の溝(小窩裂溝)です。
しかしこれらの部位はそもそも歯ブラシの毛先が届きません。
通常歯磨きでプラークを除去できる部位は、もともとむし歯になりにくい部位なのです。
これは歯医者の間では常識です。
歯磨きできれいにできるところは通常むし歯になりにくい部分であり、また磨いてもきれいにできない部分にむし歯ができるのですから、歯磨きがむし歯を予防しないことはもうお分かりですね。
そして歯磨きは歯周病も予防しませんが、歯についた食べカスや着色を落とす効果はありますので、歯磨きそのものはやはりした方が良いでしょう。
ただ、むし歯の原因はほかにありますので、歯磨きしているからむし歯にはならないなんて、間違った情報を信じてはいけません。
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参照:https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=873675393121049&id=100014357893194

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