アメリカ輸入肉の危険性:日本が海外から輸入している肉は、基本的にホルモン剤の残留基準を設けていますが、驚くべきことにアメリカからの輸入肉のみ、残留基準値は設定不要とされている。

国際がん研究機関(IARC)は、ハム、ソーセージ、コンビーフ、ホットドッグ(フランクフルト)、サラミ、ビーフジャーキーなどの加工肉を毎日50g食べた場合、直腸や結腸のがんになる可能性が18%増すという発表をしました。

この結果は、過去20年間における800以上の研究をもとにした大規模な前向きコホート研究によるものです。実は加工肉ではなく赤身肉についても言及しています。驚くべきことに赤身肉は発がん性のグループ2A(おそらく発がん性がある)に分類されました。

赤身肉には実は成長ホルモン剤や抗生物質等が残留しやすいことが疑われ、この成長ホルモン剤ががん発症の原因として考えられるという指摘の声が上がっています。家畜動物への成長ホルモン剤を認可している国は、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、南アフリカなどです。日本では基本的に成長ホルモン剤を使用していませんが、残念ながら、家畜の繁殖障害の治療や、人工授精時期の調節などの目的には使用されているようです。また、日本が海外から輸入している肉は、基本的にホルモン剤の残留基準を設けていますが、驚くべきことにアメリカからの輸入肉のみ、残留基準値は設定不要とされています。

こういった状況も考慮すると、赤身肉が発がん性があるというよりは、近代的な飼育システムが肉を発がん性食品にしていると考えるのが自然です。

一方、EUでは成長ホルモン剤については、国内使用も使用された製品の輸入も完全に禁止しています。WHO(世界保健機関)の発表において、EUが1989年にホルモン剤使用禁止およびホルモン剤を使用した輸入肉禁止をした後では、乳がん死亡率が大きく下がったそうです。

成長ホルモン剤が人体に残留すると、乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がんなどの発症の可能性が高くなります。なぜなら、この部位では、エストロゲンなどのホルモンによって正常細胞とがん細胞が一緒に成長してしまうからです。

加工肉をみてみましょう。たとえばハムですが、本来のハムは原体の肉の重さよりも、加工した後の肉の量が下回るのが普通です。塩漬けや加熱で肉の水分が減るから当然の話です。しかし、一般的なメーカーのハムは重量が1.2倍からひどいもので数倍増えるそうです。その理由は添加物や増量剤などで水増しをしているからです。

あるメーカーのハムの原材料を見てみましょう。
原材料:豚ロース肉、糖類(乳糖、水あめ)、大豆たん白、乳たん白、食塩、粗ゼラチンん、ポークエキス、たん白加水分解物、酵母エキス、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、カゼインNa、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、着色料(カルミン酸)、香辛料。

一方、本来の無添加ハムの原材料は下記です。
原材料:豚ロース肉、食塩、香辛料(、砂糖)。

このように市販のハムはかなり水増しされていることがわかります。実際に、添加物として使用される発色剤・亜硝酸塩は、食品添加物の中では急性毒性が非常に強く、魚卵や肉に含まれるアミンと胃の中で結合すると、発がん性のニトロソアミンに変化します。たん白加水分解物は、タンパク質食品を塩酸を使用して加水分解したものですが、天然に存在しない副産物が生成され、この物質が遺伝子に突然変異を起こすこともあるようです。

さらに、食品添加物の安全性の前に、私たち現代人が、毎日発生する数千個のがんを自分の免疫によって守ることができなくなっていることも挙げられます。これは生活習慣の悪さによって免疫システムがうまく働いていないことが考えられます。

以上のように、成長ホルモン剤残留の赤身肉、妊娠牛のホルモン残留の赤身肉、発がん性添加物等により加工肉が危険になっています。特に日本人はソーセージが好きな人が多いですから、市販のものを毎日の食卓に飾るのは注意した方がいいのではないでしょうか。

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