自粛明けの世界

自粛明けの世界
近畿3府県は緊急事態宣言が解除されましたが、関東はまだ解除されません。千葉県民の僕としては、何で解除してくれないの?って気持ちなんですけど、まあ文句言っても仕方ありませんよね。でも順調に行けば来週25日にも解除されるかもしれません。少なくとも、6月以降のさらなる延長は無さそうです。まずは良かったなって思います。
緊急事態宣言が出てから2か月近く、業種によっては3月から営業自粛や短縮営業をされているところでは、経済的なダメージは相当なものになっています。しかも自粛が開けてもすぐに通常通りに戻れるわけではありません。コロナ以前の世界に戻るのには、まだまだ時間がかかりそうです。
そうはいっても、いつかはこの騒動も終わります。そしてコロナ騒動で苦しむ期間よりも、その後の方がずっとずっと長いのです。だったら今のこの状態でより多く儲けようとするよりも、その後にビジネスが繁栄するような方策を取る方がよっぽど賢明だとは思いませんか?
僕はそう思っているので、当クリニックでは新患予約の停止と診療時間の短縮を行っています。おかげで当クリニックの医業収入は激減していますけど、感染拡大防止に積極的に協力したことは、その後に良い影響をもたらすと確信しています。
ビジネスにおいては短期的な利益より、長期的な信用の確立の方が大切です。それなのに皆、そのことに気づかず、短期的利益ばかりを追い求めてしまいます。しかしコロナ騒動明けになれば、コロナ騒動時に各企業や店舗がどういう対応をしたか、皆覚えていることでしょう。
例えばパチンコ屋一つとっても、緊急事態宣言下で営業自粛要請を無視して営業を続けた店は、そりゃ黙っていてもパチンコファンが列を成してやってくるわけですから、設定を絞りまくって荒稼ぎできたことでしょう。でも、緊急事態宣言が解除され、自粛していたパチンコ屋が一斉に営業を再開したら、いったいどうなるでしょうか?
ズルというのは、ルールをきちんと守る人が多ければ多いほど儲かります。そうやってみんなが自粛しているときに荒稼ぎしたパチンコホールは、パチンコファンから信頼される存在になりうるのでしょうか。僕はパチンコしませんけど、もしパチンコするならそういう店は決して選びませんね。
最近では営業自粛を受け入れない飲食店やサービス業の店舗に、悪質な張り紙をする人たちがいるようですね。「自粛警察」なんて揶揄されていますけど、そういう輩は自粛要請を無視する店舗よりさらに悪質ですね。でもそんなことしなくても、この騒動が収まった時にそういう店は報いを受けることになるのだから、放っておけば良いのにって思います。
お金は目に見えますが、信用は目に見えません。けれども目には見えなくとも大切なものはあるのです。その大切なものの大きさに、コロナ騒動の後でみんなきっと気づくのでしょう。

参照:https://www.facebook.com/shukaku.nagao/posts/3021157554628795

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