米中ウイルス発生源戦争 :ロシアの著名な微生物学者が「これは武漢の研究室で作られた」と発表

リンク より

◆加熱する論争
新型コロナウイルスの「発生源」に関しての報道が、さらに加熱しています。最近、以下の記事で、HIV 発見の功績で、ノーベル医学賞を受賞しているリュック・モンタニエ博士が、「新型コロナは人工ウイルス」だとする論文を発表したことをご紹介したことがあります。

現在でもなお、「新型コロナウイルスが人工ウイルスだということは陰謀論」的な見方をする方々もいらっしゃいますが、政治学的にどうであれ、遺伝子解析では「人為的」以外の考え方はできないのです。科学はもうこのウイルスの正体を見破っています。

以下は、2月1日に、「新型コロナウイルスの中にある不自然な HIV の性質を持つタンパク質の存在」を世界で初めて見出した、インド工科大学の科学者たちによる論文にある解析図です。四角で囲んでいる部分が、「 HIV (エイズウイルス)のタンパク質との類似性」を持つ部分です。

●四角で囲まれた部分が挿入しているタンパク質→リンク

この論文の内容は、「新型コロナウイルスに「HIV (エイズウイルス)」のタンパク質が挿入されていることをインド工科大学の科学者たちが発見」という記事にあります。このようなタンパク質の挿入は、 SARS を含めた「他のすべてのコロナウイルスには一切見られない」もので、多くの科学者たちが、

「このようなタンパク質の変異を、ウイルスが自力で自然の中で獲得することは不可能」

だと考えています。最も「合理的」に考えれば、「これは人によってなされた」と考えるのが妥当です。科学というのは、「信じられないような奇跡に想いを馳せるもの」ではなく、最も合理的な道筋から妥当な帰結を考えていくものだと思うのですが、その場合、インド工科大学の科学者たちや、リュック・モンタニエ博士のように、

「科学的に普通に考えれば、これは人がおこなったこと」

だとわかります。確かにこの世に「奇跡」はあるのでしょうが、科学は、奇跡に思いを馳せる行為ではありませんし、私自身も奇跡という現象はあまり信じられません。ウイルスが自力で HIV 要素を獲得するということは不可能だと思います。

そういう奇跡は自然に起こり得ません。ですので、多くの科学者たちが、「人為的」ということに言及しているのだと思われます。そのようなこともあり、新型コロナウイルスが、人為的なものであることには疑いの余地がないのですけれど、疑問としては、

「何のために作られたものなのか」

ということがありました。生物兵器としての利点をまったく持たないこのウイルスが生物兵器でないことは明白ですが、それだと、作成される理由が見当つかないのです。リュック・モンタニエ博士は、それについて、「エイズワクチンの開発のためのものだろう」と推測していますが、最近も比較的同じようなことを述べたロシアの著名な微生物学者がいました。

世界的に著名な微生物学者であるピーター・チュマコフ博士という方が、「新型コロナウイルスは、その病原性を研究する目的で手が加えられた」とする可能性を発表したのです。4月24日のさまざまな欧米のメディアがこれを報じていますが、その中のひとつをご紹介します。チュマコフ博士も、インドの科学者や、リュック・モンタニエ博士同様、「新型コロナウイルスの中の不自然な挿入」に言及しています。

●ロシアの微生物学者はコロナウイルスは、武漢の研究所で「おかしななことを行った結果だ」と主張している

ノーベル賞を受賞したフランスのリュック・モンタニエ教授が最近、新型コロナウイルスが研究所内で作られたと主張し、これは、武漢ウイルス研究所から誤って流出したと述べたが、ロシアの著名な微生物学者もまた、新型コロナウイルスは、武漢の科学者たちが研究室で「非常におかしなこと」をした結果であると主張している。

著名なロシアの微生物学者ピーター・チュマコフ博士(Dr. Peter Chumakov)は、中国の科学者たちの目的は、ウイルスの病原性を研究することであると述べた。しかし、中国の科学者たちには、意図的に人工の生物兵器を作成する意図はなかったと述べている。

チュマコフ博士は、モスクワのエンゲルハート分子生物学研究所の主任研究員であり、また、免疫生物学的製剤の研究開発のためのロシア連邦研究センターにも所属している。

新型コロナウイルスの集団発生が最初に発生した中国では、武漢の研究所の科学者たちが 10年以上にわたってさまざまなコロナウイルスの亜種の開発に積極的に関与していたとチュマコフ博士は語った。

博士は、これは、世界を破壊する可能性のある病原性多様体を作成することが目的ではなく、その病原性を研究する目的で行っただろうと述べている。

チュマコフ博士は以下のように言う。

「中国の科学者たちは、してはいけないおかしなことをしてしまっています。たとえば、ゲノムに(別のウイルスのタンパク質要素を)挿入することで、ウイルスの人間の細胞への感染能力を高めることになっています。今これらすべてが分析されていますが、新型コロナウイルスは人為的に作られた可能性が浮上しています」

ロシアの新聞で報道されたように、チュマコフ博士は、新型コロナウイルスに特別な性質を与えたゲノムの自然な配列の代用として、いくつかの不自然な「挿入」があると述べた。

中国の科学者たちは、ウイルスの変種を作成したが、彼らがウイルスを世界中に広めて何百万もの人々に感染させる悪意はなかっただろうとチュマコフ博士は述べている。

しかし、新型コロナウイルスの起源と、武漢ウイルス研究所で行われていた研究との間のリンクを確立する証拠自体は存在していない。

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=356183

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