アメリカ政府と米メディア「新型ウイルスは中国の武漢ウイルス研究所から流出した」と姿勢を転換、出資者は「アメリカ自身?」

リンクより

最近のアメリカでの一連の流れを記事にしていました冒頭の米経済誌フォーブスの記事をご紹介します。

◆武漢ウイルス研究所はアメリカ政府の施設だった

事態を複雑にしているのは、「武漢ウイルス研究所を設立し、そこに資金を提供したのは実はアメリカ政府」だったということにもあります。つまり、武漢ウイルス研究所は、中国政府の施設というより「アメリカ政府の施設」なのです。

●コロナウイルスの発生について中国の研究所に焦点が当てられている

新型コロナウイルスのアウトブレイクが始まって以来、このウイルスが、中国武漢のウイルス研究所から流出した可能性があると述べていた人たちは、この数カ月間、陰謀論者あるいは、右傾の差別主義者として非難され続けた。たとえば、アメリカで最初にこの説を取り上げたのは金融サイトのゼロヘッジだが、同サイトが「新型ウイルスは、中国武漢のウイルス研究所から流出した可能性がある」という記事を最初にツイッターに投稿した直後、ツイッター側は、ゼロヘッジのアカウントを永久凍結した。

しかし 4月14日になって、この「ウイルスが中国で作られたというのは陰謀論」というストーリーが反転した。もはや、これは中国の指導者とトランプ氏が罵り合うだけの感情的な話ではなくなった。4月14日、米ワシントン・ポストのコラムニストであるジョシュ・ロギン(Josh Rogin)氏は、アメリカ政府が武漢ウイルス研究所の安全基準について懸念していたことを明らかとする文書の存在を公表した。

その懸念は具体的であり、「ある日、これらのコウモリでのコロナウイルスの実験によるウイルスが、外部に流出し、それが人に感染することで SARS のような病気が世界的な悪夢を引き起こす」ことをアメリカ政府が本気で懸念していたことがわかったのだ。ロギン氏の描く最良のシナリオでは、最終的には、中国がウイルスの起源に関して協力するようになり、致命的な COVID-19 を緩和または治療するためのより優れた薬物の準備が整う。

そこにはもうひとつの事実がある。実は、アメリカ政府は、問題の武漢ウイルス研究所に多額の資金提供の支援をしていたという事実があるのだ。ワシントン・ポストは以下のように述べる。中国で初めて最高レベル(BSL-4)の国際的な生物研究の安全性を達成した研究所として知られる武漢ウイルス研究所は 2015年に設立されたが、2018年1月になり、北京にあるアメリカ大使館は、その武漢の研究所に、アメリカの科学外交官を繰り返し送るという異例の措置をとった。

アメリカの科学外交官の最後の訪問は、2018年3月27日で、その後、武漢ウイルス研究所は、英語でニュースリリースを発行した。アメリカ代表団は、武漢総領事館のジェイミソン・フース氏と、アメリカ大使館の環境、科学、テクノロジー担当顧問であるリック・スウィッツァー氏が主導した。武漢ウイルス研究所は、その 2018年の声明文をウェブサイトから消去したが、インターネット上にはアーカイブされたままだ。

注目に値するのは、「世界で最初の新型コロナウイルス感染者」と噂されている武漢ウイルス研究室の 1人の若手研究者であるヒュアン・ヤンリン (Huang Yanling)が、武漢研究室のウェブサイトの紹介ページから削除されたことだ。2019年12月30日に武漢ウイルス研究所に、新型コロナウイルスに感染した個人からのウイルス・サンプルが到着した。このサンプルの由来は不可解なままだ。

米科学誌サイエンティフィック・アメリカンによると、中国の著名な女性コウモリ科学者であるシー・ツェンリ(Shi Zhengli)氏は、武漢ウイルス研究所の所長から、「武漢疾病管理予防センターが 2人の入院患者から新型コロナウイルスを検出した」ことを伝えられた。入院患者たちは奇妙な肺炎に苦しんでいた。

研究所は、このウイルスが SARS を引き起こしたコウモリが媒介したウイルスと同じファミリーに属していたため、調査したいと考えていた。SARS は、新型コロナウイルスと比較すると、2002年から 2003年の 8か月間に 8,100人に感染して、800人弱が犠牲になった疾患だった。一方、新型コロナウイルスは、すでに 200万人に感染し、13万人以上が亡くなっている。
シー・ツェンリ氏は、3月11日、サイエンティフィック・アメリカンに以下のように述べている。

「中国の中心部である武漢において、このようなことが起こるとは思っていませんでした」ツェンリ氏の研究は広東省、広西省、雲南省の南部亜熱帯地域に最も多く生息している種類のコウモリが保菌しているコロナウイルスが、動物に、そして人間に伝染するリスクが大きいと述べた。そして、ツェンリ氏は、サイエンティフィック・アメリカンに、「新型コロナウイルスが私たちの研究所(武漢ウイルス研究所)に由来する可能性があるのだろうか」と思い起こした。

ツェンリ氏は、新型コロナウイルスが自分たちの研究室から来たものではないことを世界に保証したが、彼女が、そのようなことをどうやって知ることができるのかは不明だ。現在、シー・ツェンリ氏の所在は不明だ。

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=355963

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