今年3月28日、アフリカ・ナイジェリア南西部のアクレの村に、轟音と共に直径21メートル、深さ7.8メートルの大きな丸いクレーターが出現した。道路を破壊し、100もの家屋と学校、教会にダメージを与えたこの現象だが、いったい何が起きたというのか。
ナイジェリアで隕石落下「家100軒が一瞬で吹っ飛ぶ」緊急事態
ナイジェリアで隕石落下「家100軒が一瞬で吹っ飛ぶ」緊急事態! 轟音と超巨大クレーター… 謎の金属片発見でUFO疑惑も https://t.co/ImcZcIBTu7
— トカナ/TOCANA 知的好奇心の扉【公式】 (@DailyTocana) 2020年4月18日
地元当局は近くの採石場へ大量のダイナマイトを運搬中のトラックが爆発したのだと状況を説明した。さらにその後、これは単純な爆発事故ではなく、爆破テロであるという言説も聞き伝えられるようにもなった。幸いにも死亡者も行方不明者も出てはいないというのだが、爆破テロだとすれば事態はきわめて警戒を要するものになる。しかしながら現場で大規模な爆発があった形跡はないようにも見えた。
A meteor strikes a town in Nigeria destroying homes trees and parts of a road. The meteorite created a huge crater. Some scientist believe the meteor was only the size of a fist. But I seriously doubt it. Is something bigger on the way? pic.twitter.com/lvDN9K2d1U
— Disclosure Tv (@DisclosureTv_) 2020年4月1日
そこでナイジェリアのオバフェミ・アウォロウォ大学の研究チームが現場を詳しく調査したところ、地元当局の当初の説明が否定されることになった。研究チームはこの巨大なクレーターは隕石の衝突によって形成されたものであるとの調査結果を報告したのだ。調査チームによれば、小惑星帯(asteroid belt)に属する隕石が地球の大気圏に突入し、この地に43度のアングルから超高速度で地表に激突したという。
クレーター内部には異質な岩石や奇妙な金属の物体が見つかっているのだが、これはもちろん隕石の成分であると考えられる。オルタナティブメディア「Before It’s News」の記事では金属片が多い点に着目し、超高速で地面に激突してバラバラに粉砕されたUFOである可能性にも触れている。