ウイルス騒動が最終的に行き着く先は「世界の食料危機」・・・食料を輸入に頼る日本は終わる

ウイルス騒動が最終的に行き着く先は、前々から伝えているように
「世界の食料危機」
であります。
ロックダウン中などのパニックによる一時的なスーパーの品切れは大きな問題もなく、国内外の生産活動と流通が問題なければ、食料品は必ず陳列するので、とにかく今後もパニックにはならずに買い占め行為をしないことが、余計な混乱を招かないことになります。
ただ、こういった一時的な食料危機の混乱ではなく、今回のテーマとなっているのは、もっと大きなグローバル規模の食料危機であり、このままコロナ騒動が長期化すると、食料生産国が
「自国優先」
という措置を取り、食料の海外輸出を制限する可能性があります。
すでに
「穀物市場」
において、その流れは始まりだしており
小麦輸出量世界一のロシアは、4月から6月の小麦輸出量を700万トンに制限すると発表しました。
同じように米の輸出量世界一のインド、第三位のベトナムも輸出量を制限する方針に。
すでに世界の食料価格の高騰は続いていますが、食料の生産大国が次々に輸出規制、禁止などに踏み切ってくると、今度はお金を出しても食料を買えない国が増えてきます。
当然ながら食料を輸入に頼ってきた国は大打撃となり、もれなく先進国でも最も食料自給率の低い日本は食料危機が起こると、ウイルス危機とは別の非常事態となります。
食料自給率は、カロリーベースでは40%未満の日本。
万が一の世界的な食料危機の場合、あっという間に食料不足で大パニックになるのではないかと心配されています。
とはいえ、世界の食料自給率の多くは、
「生産額ベース」
であり
「カロリーベースの食料自給率では参考にならない!」
という意見も多々あります。
というのも、カロリーベースの自給率となると、カロリーが高い食料が自給率を上げることに貢献することになり、それは肉や乳製品などの動物性食品が中心となってきます。
ただ、現状の日本においては、肉や乳製品などのカロリーベースの自給率は
豚肉=6%
牛肉=12%
鶏卵=11%
牛乳・乳製品=28%
と極めて低くなっています。
「あれ?スーパーなどの肉を見ても国産のものがたくさんあるように思えるけど・・・」
と思うかもしれませんが、確かに海外からの輸入の牛肉なども多くありますが、鶏肉などで外国産のものはほとんど見たことがないと思います。
それもそのはずで、重量ベースという自給率で見た場合は
豚肉=50%
牛肉=43%
鶏卵=95%
牛乳・乳製品=68%
というカロリーベースとは全く異なる自給率となっています。
これはつまり、実際に日本で飼育されている豚の半分、鶏肉や卵の95%は国産のものを意味しています。
ただし、、、
それらの家畜の
「飼料(えさ)」
が輸入している飼料(トウモロコシなど)の場合、それはカロリーベースの自給率には加算されないことになっています。
日本は飼料の自給率も非常に低く、家畜は海外からの飼料輸入がないと育てることができません。
そして、どんなにあちこちに牛や豚がいても、食べている飼料が外国産のものであれば、その牛や豚は、日本の自給率(カロリー)には関係ない家畜ということです。
米の自給率は97%、野菜の自給率は77%と、お米と野菜においては高い水準で自給しており、そういった意味では決して食料の輸入が途絶えたからといって、すぐに飢餓状態になるとは限りません。
さらにカロリーベースの自給率の分母には、全体の食料供給量の30%以上にも及ぶ破棄されている食料も含まれており、日本は年間2,000万トン以上も食品ロスが出ているため、まず世界的な食料危機の発生、輸入の制限がかかった場合に真っ先にやるべきことは、これらの
「食品ロスをなくすこと」
だと思います。
大量生産、大量破棄の無駄な生産。
まだ食べられるのに賞味期限の枠で捨てざるを得ないもの。
情報網も整理し、必要な場所に必要な量をしっかり分配すれば、必要以上に余ることなく、破棄することなく、皆がしっかり食べられる量を確保できる可能性もあります。
とはいえ、お米や野菜以外の多くは外国依存をしており、特に動物性食材や食品、さらに穀物類でも小麦や大豆は極めて低い自給率なので、それらが使われている加工品、料理がテーブルの上に並ぶ機会は激減するかもしれません。
お米と野菜、そして戦後の食料危機でも活躍した芋類の登場。
最低限のカロリーや栄養、満腹感を満たすことであれば、海外からの食料輸入がなくとも自給することができ、むしろ地産地消の兆しが高まり、少食との兼ね合いからも、より皆が健康的になるかもしれません。
何より戦前までの日本は、自給率は100%に近い状況であり、少し昔の日本に戻れば食料自給率を高めることは決して難しいことではありません。
ただ、この70年以上の間に食料自給に力を入れてこなかったツケは大きく、今から農業従事者を確保すること、耕作放棄地を耕すことは容易ではないのも事実。
農業は、今日に種をまき、明日に食べられるものではありません。

参照:https://www.facebook.com/taihei.takizawa/posts/2868864579860005

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