滞仏日記「もしも東京がロックダウン(外出制限)されたなら」・・・それはある日突然やってくる

某月某日、日記でも書いてきたけど、やっぱりアメリカでオーバーシュートが起こってる。そして、遂に、ロンドンもロックダウン(外出制限)が発令されてしまった。欧州はこれでほとんどの主要都市が封鎖、もしくは何らかの制限を発令していることになる。今日、東京都の小池百合子知事が「感染の爆発的な増加を避けるためロックダウン(都市封鎖)など強力な措置を取らざるを得ない状況が出てくる可能性がある」と発言されていた。これに国民の皆さんが反応し、ヤフーニュースの話題に「ロックダウン」がランキングされていたが、実は、フランスでもロックダウンが決定して発令されるまでに時間も心の余裕さえなかったのだ。脅かすわけじゃないが、ある日、突然、ロックダウンは起きる。最初に全仏の休校措置が発動され、その翌々日くらいにレストラン・カフェ・商店などの閉鎖が決まり、さらにその二日後、いきなり外出制限(ロックダウン)が発令された。あれから明日でちょうど一週間だけど、たぶん、それよりも強い措置が発令されるという噂だ。医療関係者は医療現場がこのままではもたないのでロックダウン・トータル(完全封鎖)を望んでいる。しかし、ストレスが大きすぎるとの反対意見も強く、現段階では様子見の状態のようだ。仮に、東京都がロックダウンを発令した場合、どういうことが考えられるかを、現在、ここパリで封鎖を経験中のぼくがまとめてみた。まさか、とは思わないで、心の準備のために読んでもらいたい。

まず、最初にお断りしておくと、フランスで現在発令されているロックダウンは、外出禁止令と言われているが、ぼく個人の見解だと外出制限に近い。なぜなら、外出は今日現在、今のところ、誰であろうと可能なのだ。完全封鎖ではない。じゃあ、どうやってそれは知らされるのか? フランスの場合、発令はテレビやメディアを通して国民に知らされた。大統領がテレビカメラの前で、そこへ至る状態と現状を告げてから、宣言が出た。一日程度の猶予の期間があり、発令という流れ。休校→商店の閉鎖→ロックダウン、と続き、このロックダウンもじわじわと制限がレベルアップされてていく。きっとこれは一気にすべてを封じると国民にストレスを与え過ぎるので、段階を経て小出しにしていくという作戦であろう。ぼくらは政府の手法に慣れ始めたので、今後、完全封鎖まで進む可能性は否定できない。日本の場合は東京、大阪での感染拡大が顕著になって来ているので、オリンピックが延期という流れに転じた今、世界にならってここで封じ込めの可能性が現実味を帯びてきた。どこかではやらないとこの規模の感染症は自然に終息というのは難しいようだ。ちなみに、フランスではコンフィヌモンと呼ばれている。和訳すると「封じ込め」になる。外出制限でも外出禁止令でもない。ウイルスを封じ込めるためのあらゆる措置を指す。

参照:https://www.designstoriesinc.com/jinsei/daily-483/?fbclid=IwAR2ktNgww-lb6ENFq9uSwwK3NNPzzAogybxfoFs0eYq6Ucv4NjdExzW5YgE

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