「何を食べるか」ではなく、「何を食べないか」のほうが重要

「何を食べるか」ではなく、「何を食べないか」のほうが重要
健康になるために、長生きするために、何を食べたらいいのか。
つねに、人の心をとらえて離さないテーマではないでしょうか。
でも、本当に大事なのは「何を食べるか」ではありません。
私はつねづね、「健康を求めるほど不健康になる」「健康オタクが一番、不健康」といっています。
上っ面の知識ばかり求めて、本質が見えてない場合が多いからです。
食についても同様です。
人の体は千差万別であり、食べ物との相性も人それぞれです。
「これさえ食べれば、誰もが元気で長生きできる食べ物」など存在しません。
そんなものを探すこと自体、私にはバカげているとしか思えないのです。
ところが世間では「健康長寿をかなえる食事法」が、いろいろと取りざたされています。
「○○を食べれば健康長寿になれる!」といった煽(あお)り文句は、手を変え品を変え毎日のようにテレビや雑誌をにぎわせています。
テレビで紹介された〝健康長寿食品〟が、翌日にはスーパーで売り切れになったという話も、よく聞きます。
炭水化物をとらない「糖質制限食」を薦める人もいますし、偏狭な菜食系の食事ばかりやっている人もいます。
このように食と健康というテーマは、つねにホットな話題であるがために情報ばかりあふれ、混沌を呈しているように見えるのは私だけでしょうか。
おそらく、それぞれに「体にいい効果」を実感している人がいるのでしょう。
だから、みな「自分が実践している食事法が一番正しい」と主張します。
人の体はそれぞれ違うというのに、どうしてそう言い切れるのか、はなはだ疑問を禁じ得ません。
最初にいったように、本当に大事なのは、「何を食べるか」ではありません。
大事なのは「何を食べないか」。
つまり、体に明らかに有害なものを、できるだけ食べないようにすることなのです。
これは「昔はなかったもの」といいかえてもいいでしょう。
食べ物本来の栄養を奪い、日本人を「カロリーオーバーなのに重大な栄養失調」にしてきた元凶ともいえます。
今、現代人が何より恐れ罹患しているのは、すべて昔はなかった病気です。
ということは、昔はなかったものが根本原因と考えるのが自然でしょう。
私たちは、自分たちが新たに作り出した毒によって、みずから栄養状態を悪くし、健康を損ない、新しい病気を生み出してきてしまったわけです。
「不自然なもの」「昔はなかったもの」――この考え方に基づけば、「何を食べるべきでないか」がはっきりと見えてきます。
代表格は現代の砂糖や人工甘味料や添加物たっぷりのスイーツやお菓子、工場で生産され化学物質やトランス脂肪酸およびクスリだらけのジャンクフード、同じくコンビニなどの食品類、過剰な小麦食あたりでしょうか。
これにコーラやスプライトなどのジュース、内部被爆してそうな危ない食材など、書きだすとこれも長くなりますが、ちょっとしたものを避けるだけで劇的に違ってきます。
これは美味しいものを食べるなといっているわけではなく、このような食品群こそ本当は美味しくないのです。
昔、私は親に貧乏人が食べるものは食べるなという、ある意味差別感丸出しで教わりましたが、今はそれでよかったなと思っています。

参照:https://www.facebook.com/satoru.utsumi/posts/2852747908142277

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