太陽の黒点数は減少し、活動を弱めているが、地球の磁気嵐は強まっている。

もはや電磁波が天体・物質・生物に多大な影響を与えることは明白になってきている。そういった中、太陽系でもっとも影響力の高い天体=太陽の動向を我々は社会を捉える上でも決して無視することは出来ない。

「今年最大規模の太陽からの磁気嵐の直撃の渦中にある地球」
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本日は、私としては遠出にあたる外出をする予定がありまして、短い記事となるのですが、ひとつ書いておきたいと思っていたことがありまして、実は今、この地球は「ものすごい磁気嵐」に見舞われているのです。

原因は太陽黒点ではなく、現在、太陽の表面に出現している巨大なコロナホールという「暗黒のコロナ噴出エリア」の影響だと思われます。

日本時間で昨日の太陽の状態は以下のようになっています
おそらく上下の長さは 100万キロ級のものだと思われます。
その磁気嵐のマックスぶりは、たとえは、下は NICT の宇宙天気状況ですが、「地磁気攪乱の予報」が最大となっていまして、こういうのを見るのは、なかなか珍しいです。
先ほど、コロナホールの長さが 100万キロメートルくらいと書きましたのは、正確でもなんでもない数字なのですが、今より前の最大級のコロナホールの時と大体同じくらいかなと思った次第で、そう書きました。

それは、今年 3月の後半のことで、下はその時の太陽です。この時も、

・太陽の表情が急変:表面には100万キロの長さのコロナホールが出現すると共に、半月の間「ゼロ」だった黒点が唐突に急増し、地球は現在、磁気の嵐にふきさらされている最中
 2017/03/29

という記事でこのことをご紹介しましたが、なぜ、こういう地磁気の極端な乱れの時に、それを記事にするのかといいますと、簡単に書けば、

「その時期に世界が荒れやすい」

からです。

この今年の3月の時は、3下旬から4月の第1週くらいにかけて現在と同じようなコロナホールの拡大と、地磁気の乱れ(今ほどひどくなかった気がしますが)かありました。その頃、どんなことが起きていたのかは、大まかなところでは 2017年 – Wikipedia などを見ますと、下のようなことがあった頃でした。

3月30日から4月7日頃の地磁気が攪乱していた頃に起きていたこと

・3月31日 – 韓国の検察が同国第 18代大統領・朴槿恵を逮捕

・4月3日 – ロシアのサンクトペテルブルクの地下鉄で、爆発が発生( 2017年サンクトペテルブルク地下鉄爆破テロ事件)

・4月5日 – 北朝鮮が、弾道ミサイルとみられる飛翔体 1発を日本海方面に向け発射

・4月6日 – アメリカ合衆国・トランプ政権が、シリア空軍基地に対しトマホーク巡航ミサイル 59発での攻撃を行う

・4月7日 – スウェーデンの首都ストックホルムでトラックが暴走し、通行人4 人が死亡( 2017年ストックホルムトラックテロ事件)

・4月9日 – エジプト・タンタで爆発、21人が死亡、40人以上が負傷。数時間後にアレクサンドリアでも爆発、少なくとも 11人が死亡。

テロが多いでしょう。

トランプ大統領が、シリアにミサイル攻撃をおこなったのもこの時でした。

こういうことになりやすいから、またなるというものではないですが、黒点の多い時と同様に、どうやら人間は地磁気の攪乱に影響を受けやすいようです。

あと、事故も増えます。病気も増えます……というように念仏じみた感じで「〇〇も増えます」と並べられるほど、いろいろと増えることが多いです。

この9月は、

・1990年以来27年ぶりに強力な「 X 9.3 」の太陽フレアが突然噴出される。コロナ質量放出が地球方向へ進行している可能性。影響は現時点では不明
 2017/09/07

などで取りあげました、X 9.3 の太陽フレアが 9月 6日に発生し、それと共に自然災害、あるいは政治経済において、国際情勢において、いろいろな事象が立て続けに起きています。

その延長線上に、この「極端な地磁気の乱れが到来した」ということで、皆さんもお気を……いや、お気をつけ下さいなどと書いても、何をどう気をつけていいのかわからないのが現実です。

しかし、政治や経済のことはともかく、地震を含めた自然災害も、現在、環太平洋火山帯が非常に激しい活動の中に入っていまして、あり得ると思います。

テロや戦争・・・これは何とも言えないですが、先ほどの3月の例のように「いろいろと起こりやすい」とは言えそうですし、そのお膳立ても整っているのが現状です。

いろいろな意味で、騒がしい時期は続きそうです。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=330090

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