中国の経済が壊滅的になれば、全世界の貨幣経済が揺らぐ事になる。コロナウィルスの対策次第では日本経済もエライことになる。

中国で会社を経営する
高校の同級生が
今の中国の現状を語ってくれています。
中国の経済が
壊滅的になれば
全世界の貨幣経済が揺らぐ事になる。
コロナウィルスの対策次第では
日本経済も
エライことになる。
というか
消費税増税で
とんでもない事になってきている。
中国(蘇州)からレポート
今日から3月。会っという間に2020年も2カ月が終わってしまった。
しかもその半分はコロナ騒ぎで完全停止状態だったし、まだこの影響は続くだろう。個人的な予測として(かなり甘く見積もって)この先3か月間はほぼまともには事業活動はできないだろう。ウィルスが収まったとしても景気回復には数年かかる。リーマンショックの??倍レベル。
今年度の売上は対昨年比で70%くらいになるんじゃないかな?おそらくだけどウチはまだ良い方だと思う。
『中国国内の中小企業80%以上が3カ月以内に倒産』という大手コンサルからの発表もある。実際の街角経済を見ていてもそれは実感できる。何せすべてのデパートからレストランは閉鎖。もちろんスタバも全店閉鎖。コンビニとスーパー、ガソリンスタンドが辛うじてやっている程度。
先週からは仕事も復帰し始めている企業は増えているものの、実際には出勤しているが仕事が無い状態。弊社は未だに自宅勤務を継続中(自由出勤)。因みに僕の住む江蘇省は人口8700万人。すでに二週間感染者数ゼロが続いているが、それでも都市隔離は継続しているし、日本人、韓国人の制限がさらに厳しくなっている。
ウィルス騒ぎが落ち着いたとしても、その後はサプライチェーンが崩壊して再構築されるまでの混乱もあるので、戻るにも時間がかかるし、戻ったとしても昨年度レベルまでに戻るとは到底思えない。感覚としてはざっと20年前に戻る感じ。これが僕の角度から見た現実だ。
僕はもともとこの件に関してリスクマネジメントが全くできておらず、1月24日に中国を出てベトナムに旅行に行ったくらいだ。しかしベトナム入国時の厳戒態勢をみて「これはマズいことになりそうだ」と感じ、そこから一気に対策を始めた。当時はまだYahooニュースにもほとんど出ていなかった。3泊適度で中国に戻る予定だったが、予定を変更してベトナムからタイ、タイからマレーシアと移動を続け、今でも家族はマレーシアに住まわせている。2月2日の段階でこのウィルスの影響は数年単位になると思ったので、5年ほど予定を早めてマレーシアの支社設立をスタートさせた。子供の学校は休校(オンライン授業)なので、昼間はマレーシアのインターに留学させている。ネットで中国の学校の授業もやらせているし、日本語の勉強も・・・。
自分はさすがに中国を離れるわけにはいかずに2月10日に蘇州に戻った。それはそれは見事な厳戒態勢だったが、あのタイミングで戻っておいてよかったと実感。結果的には多くの人の流れと真逆の動きだった。僕が戻る頃に外務省のレベルが高まり、残っていた駐在員は日本に引き揚げた。今は平常時の30%くらいが中国に残っているようだ(蘇州での感覚値ね)。そして今、今度は中国に戻れなくなる!という事で一気に逆流現象が起きているが、更に規制が厳しくなっているので戻るにもどれなくなっているのだ。多くのホテルもクローズし、政府が指定する「隔離ホテル」が営業している。出張で来ようとしてもホテルがないのだ(地域によってレベルが異なるので、中国に入る方は現地の情報をしっかりと調べてくださいね)。
つまり在中日系企業は、マネジメントする日本人駐在員がいないまま、社員も完全に戻って来られない状態。メーカーも部品調達ができずにお手上げ。中国依存度が高くなっていた事もあり、一気にチャイナフリーへと向かっている。特に自動車、携帯関連企業がその動きが激しくなっている。この先どうなるのかはサルでもわかるだろう。
『対岸の火事』
恐らく日本に住んでいる方の多くはそう思うに違いない。先週あたりから急に”盛り上がっている”ようだが、それでも多分「なんでそんなに騒ぐのか?」と思っているだろう。
これは311の時と同じだ。当時僕は中国にいたので、どれほど311が凄まじかったのかは想像の範囲でしか理解できない。実際に体験していない以上、感覚として分からないのだ。勿論映像や数字データをみれば唖然とするばかりだが、中国にいながらではやはり「対岸の火事」だったのだ。
北海道では学校を休校にしたことに対して道民賛成が80%だったというニュースを見た。しかしその他の地域では「やりすぎだ」という意見が多いと聞く。まさにこの構造だ。自分事にならない限り、今回のウィルスの影響や対策についての温度差は埋まることはない。
それに加えてトイレットペーパーの買い占め?アホか。
そこじゃねーよって感じなんだけれど、これも構造上仕方ないのだろう。
更に言うとこの状況下で大型地震が起きたらどうなる?ウィルスで大騒ぎするよりも、もっと最悪な状況を予測していかないとマジで痛い目にあうぞ?
「アベノセイダー」というのも分かる。見ていて本当に歯がゆい。その辺は中国と比べて同情する。こっちだっていきなりの学校閉鎖(しかも数カ月間)。しかしその直後には全国でオンライン授業がスタート。外出するなと言われても、元々がオンラインで野菜から何からすべてが揃うインフラは数年前から常識になっているので、一歩も外に出られないからと言って何かが困ることはない。実際、社員の子供(8歳)は、30日間家の玄関から一歩も外に出ていないのだ。
更にこの対応について不満を言う人をほとんど聞かない。自分自身も不満には思わない。精神的にはキツイけど、他に方法がない中、一日も早く生活を取り戻すためにはこの状況をお互いに協力していかなければならないことを理解しているからだろう。また隔離は自分自身が守れれていることは勿論だが、相手に感染させるリスクも無い。つまり『自分が感染したらどうしよう』ではなく『誰かに感染させたら大変だ』という意識の方が高い。今回のウィルスは症状のない感染があるので、自分自身がキャリアになっている可能性もある訳で、その辺の意識が高いことは見ていて素晴らしいと感じる。僕自身、すでに20日間閉じこもっていて体調も悪くない。それでも外には出ないようにしている。
お隣の韓国はこの10日間で感染者数が400倍(?)くらい増えている現実もあるので、日本もいつそうなるのか不安で仕方ない。「だぶん大丈夫だろう」「かかっても死ぬ確率は低い」という気持ちも理解できるが、ここで書き綴ったように、その後が心配なのだ。だからこそ今、最小限にする事に集中しないと大変なことになると僕は思う。
とは言ってもサ・・・。
なるようにしかならんだろう。
なんだかんだ言いながらも数カ月たてば何事もなかったように戻るんじゃないかな?そう期待したいし願っている。
でもここ中国では、それほど生易しいものではない。現実は思っている以上に深刻だ。
そんな訳で僕はかれこれ1か月間は何もしていない。
あきれるほど何もしていない。
人生でこんな事があるなんて想像もしていなかったし。諦めてひたすら動画制作や普段やらない事(家の事ね)をやっている。家族がいないのがマジで寂しい・・・。

参照:https://www.facebook.com/taisuke.kohno/posts/2607216782728196

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