新型コロナや過去最悪のイナゴ被害、中国での鶏の大虐殺などは、世界すべてに「想像できないような飢餓の時が迫っている」ことを示す

世界的新型コロナウィルス感染拡大の先にある脅威。経済活動や生産活動、物流の停止から陥る飢餓への懸念が増大している。目先ではなく中長期的な対応策が必要。

「indeep」さんより抜粋引用です リンク

新型コロナウイルスの問題もそうですけれど、世界中で、「飢餓に直結する可能性がある事態が次々と起きている」のです。

◆何もかもが世界的規模の飢餓に向かっている気配が

新型コロナウイルスが発生した中国では、昨年までに、アフリカ豚コレラで、1億頭規模のブタが殺処分されたことなどを記事で何度か取りあげたことがあります。

・すでに「世界の豚の4分の1を消し去り」世界50カ国に感染拡大しているアフリカ豚コレラはさらに全世界に広がるか リンク

ブルームバーグは、「 2020年には、中国で 1000万トンの豚肉が不足する可能性がある」と、2019年の報道で述べていましたけれど、その、多くのブタさんたちが殺処分された中国で先日までに、「 1億羽のニワトリが殺処分されている」のです。ファイナンシャルタイムズが報じていました。

◆中国ではすでに1億羽のニワトリが死亡した

すでに、「 1億羽のニワトリが死亡した」とされていますが、なぜ中国でこんなことが起きているのかといいますと、これも新型コロナウイルスの影響で、中国では、「ウイルス拡散を制御するためにの移動制限により、動物の飼料の出荷が停止されている」というのです。

つまり、「養鶏農家などにエサが届けられていない」ために、「ニワトリが次々と衰弱して死亡していっている」ということになっているようなのです。養鶏業者たちは餓死する前に次々と殺処分するしかないことになっているようです。

中国は養鶏の規模で世界二位だそうで、 93億羽のニワトリが飼育されているとのことで、1億羽というのは、全体からみればわずかですが、しかし、この「中国の輸送の停止」の問題がそうすぐに解決するかどうかです。
中国での輸送や生産の停止が今後も継続していった場合、「さらにニワトリを殺処分し続けなければならなくなる」と中国の大手養鶏業者は述べています。

アフリカ豚コレラでは、中国のブタの 5分の 2から半数ほどが殺処分されましたが、今度はニワトリもそのような危機に直面しているのです。動物飼料メーカーの幹部は「湖北省では2週間以内に飼料の在庫がなくなる」と述べています。このようなこともあり、中国での食料問題はさらに大きくなっていきそうです。

ただでさえ中国では豚肉の価格が高騰していましたが、鳥肉もそのような事態になる局面が近づいているとして、中国政府は、急遽「アメリカから生きたニワトリを輸入する」という政策を打ち出しています。2015年にアメリカで鳥インフルエンザが発生して以来、中国は生きたニワトリの国内への輸入を禁止していました。

このアメリカからのニワトリの輸入によって、少しでも解決するといいのですが、しかし、冷静に考えてみます。現在のコロナウイルスの流行の最前線は確かに中国ですけれど、もう少し先に他の国でも同様のことが起きたとしたら。

◆もしアメリカで中国と同じようなことが起きたら?

たとえば、中国はアメリカから生きたニワトリを輸入する計画を打ち出していますが、そのアメリカで中国と同じようなことが起きたら。「アメリカでコロナウイルスの感染が広がることはない」と思われる方もいらっしゃるでしょうけれど、アメリカ CDC (疾病管理予防センター)が発表した内容に、一部の専門家たちは、

「もしかすると、すでにアメリカでも新型ウイルスの大流行が始まっているのではないか」という懸念を持ち始めています。

いずれにしましても、世界各地で、仮にこの新型ウイルスの流行が続いたとすれば、「健康への問題以上に、生活上の問題」が大きくなってくるのではないか思うのです。

たとえば今、武漢で問題となっている「飢餓」の問題にしても、今の現代生活の中では、特に主要国では「すぐ起きる」のです。計画された生産と輸送で私たちの食環境は運営されているので、それが停止すると、あっという間に食料の流通が止まり、「今の多くの日本人は、食べ物を手にする方法を失う」という状態になります。

これは、2011年の東北の震災の時にも多少は経験しています。しかしパンデミックの場合は、その影響の期間が誰にもわからないですので、今の武漢のように「苦労がいつまでも続く」という可能性はわりと高いと思われるのです。

◆アフリカではイナゴの甚大は農業被害が拡大中

なお、世界の飢餓に関しては、ここまで少し長くなってしまっていますので、詳細は別の機会に書きたいと思いますが、「イナゴの農業被害」
が春から初夏にかけてすさまじいことになりそうだということもあります。現在すでにアフリが大変な被害を受けていますが、今後拡大しそうな気配もあるのです。

ウガンダ政府は、地域として過去数十年間で最悪のイナゴの侵入と闘うために軍隊を投入した。国連は、このイナゴが大災害となる可能性について警告している。ウガンダでイナゴの大発生が最初に見られた後、政府の緊急会議は、農薬を通して作物を保護する努力を支援するために軍隊を使用することを決定した。 また、飛行機を使用して、空から農薬を散布する。イナゴの大群はすでにケニアで過去 70年で最悪の農作物の被害を与えている。大群は、エチオピアやソマリアなど、東アフリカの他の国々にも脅威をもたらしている。

国連によると、平均 4000万匹のイナゴの大群が 1日に 150 km移動し、3400万人を養うのに十分な食物を破壊するおそれがあるという。

◆イナゴの大群が中国に到達し始めている

アフリカでは、すでに大変な数の人たちが飢餓に陥っている中、東アフリカを中心として「過去最悪のイナゴによる農業被害」が起きているのです。しかも、国連や専門家の予測では、初夏までにイナゴの数は今の何倍にもなるとしていまして、場合によっては、アフリカの飢餓の状態が過去にないほど激しいものとなる可能性があります。

過去と違うのは、そのような事態を援助していた主要国にも「食料不測の気配が漂い始めている」わけです。さらにですね。

このイナゴの大群が、「中国に達し始めている」のです。

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=353935

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