リンクより
■私たち人間の遺伝子情報(ゲノム)は「自らの腸内細菌によってコントロールされている」ことが判明
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そこから思う、感染症やガンや認知症の著しい増加の理由の原因のひとつは、抗生物質と超除菌の濫用社会での「腸内細菌の崩壊」なのかもしれないこと。私たち人間の遺伝子をコントロールしているものは
いろいろと私たち近現代の人類は、この世の仕組みというか、「何かと何かのあいだの関係性」について勘違いしながら長いあいだ生きてきたということを最近になって、いろいろと知ることが多くなったように思います。その中に、たとえば「腸内細菌」というものがあります。この言葉は、最近は比較的よく耳にする言葉でもあります。
(略)
このように、それまで単なる「居候」的存在と考えられていた人間の体内の細菌たちが、上の記事から抜粋しますと、
> 「食べ物の消化」「抗炎症物質の産生」「敵味方を見分けるための免疫システムの教育」など、人間の健康と生存に重要な機能を数多く担う存在になっている
という役割をおっていたということが次第にわかってきた、というようなことになってきていました。
この意味はつまり、「腸内(あるいは他の体内の)細菌と人間は共存している」ということへの理解が進んできていたということになるのだと思われます。
これを知った時にはそれなりに「微生物と人間の共存とは大したものじゃ」などというように思っていたのですが、しかし、「事態の真実」はさらに進みました。
最近の英国での研究でわかったことは、「共存」をはるかに上回る意味を腸内の細菌たちが持っていたということでした。
それは「共存」というレベルではなく、人間と細菌の立場が逆転したといっていいもので、すなわち、
「腸内細菌が、私たちの遺伝子情報をコントロールしている」
ことが判明したのです。
最近の科学で少しずすわかってきていたような「人間と体内の細菌の共存」というような概念から、見識はさらに進んで、「私たちは腸内の細菌に生かされている」という可能性が強くなってきたといってもいいと思います。
これはもう共存というよりも、「主従」でいえば、
・主は腸内細菌
・従が人間
ということになりそうなのです。
まあ、主従というたとえは変ですが、何しろ、今回の英国の研究でわかったことは、腸内細菌が制御しているのは、私たちのゲノム、つまりすべての遺伝情報なのです。これは「生体としての私たちのすべての部分を腸内の細菌が牛耳っている」可能性が高いということになります。
(略)
これらが示すことは、この腸内細菌の働きが人の体状態や、健康や病気にどのくらい影響を与えているかと考えますと、「ほぼすべてに及ぶ」といっていいのではないでしょうか。
つまり、明らかに外部的な要因からくる健康問題や病気を除いたすべてということです。免疫系の病気は全体的に関係があるはずですし、もちろん、ガンも非常に関係があると思われます。そして、精神や神経の病気もそうでしょうし、アレルギーも非常に関係してそうです。もちろん、あらゆる感染症にかかるということもそうだと思われます(同じ病気が流行しても、ある人はかかって、ある人はかからない、など)。
おそらく、およそ病気という病気すべてから「体を守る」役割をこの腸内細菌は持っているということになるのではないでしょうか。
■抗生物質と清潔に殺されていく人類
(略)
そして、今回の記事でご紹介している「腸内細菌が人間の遺伝子をコントロールしている」ことから、・「抗生物質の服用を含む過度な《除菌》社会」が、この病気の地球を作り出したことと関係あることは間違いない
と確信しました。
今回の記事では腸内細菌のことについての研究でしたが、人間には他のいろいろな部位に「常在菌」がすんでいてくれます。
そして、たとえば、喉や手の平にある常在菌は、現代社会では常に滅菌されやすくなっています。つまり、殺菌作用のある石鹸やうがい薬、あるいは除菌洗剤にふれるたびに、それらは死滅していきます。
いろいろなことがそうですが、こういうことの重なりで、現代人の体は極限まで弱くなってきているのではないかと思った次第です。
抗生物質だけではなく、過度な滅菌・殺菌という概念のあらゆる部分が、最終的には人間の遺伝子の弱体化につながっていくといえるのだと個人的に今は確信しています。
参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=353421