岩塩は精製塩に近い。にがり成分は少ない。

日本では電気的に取り出した精製塩が主流ですが、世界的に見ると一番多いのは 岩塩です。
   
全世界の6割くらいが 岩塩を使用しています。
理由は簡単で 手に入りやすく価格が安いからです。
     
日本では岩塩は輸入しなければならず 気軽に手に入らないのでイオン交換膜製塩法の塩が普及したようです。
  
(日本の塩も価格の安いメキシコやオーストラリアからの輸入品が約90%近い イオン交換膜製塩法の採用は大量の塩を作っても 有害物質を濃縮しないという事から・・・)
     
あと岩塩は切り出した物っというイメージですが、ほとんどの場合 水で溶かし出し精製している物が多いんです。
    
そして それは普通の精製塩と成分的にほとんど変わりません。
違いが有っても1~2%程度 大半が塩化ナトリウム98%以上
   
岩塩とは 大昔 海だった所が 隆起したりして陸地になったりして塩湖になり干上がった物に土砂などが堆積したものと考えられています。
  
その地中にある岩塩をどうやって取り出すか?ですが、大きく分けて2つの方法があります。
  
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その1 乾式採鉱法  
 
これが一般的に想像する人が多い方法ですね。
しかし案外少ないのです。
普通に鉱山のように掘っていって直接 カタマリを掘り出した物。
 
特徴 不純物が多いため色付いている物もある。
 
硬く溶けにくいので 料理には不向きとされています。
その為 料理用としてはかなり細かく粉砕した物が多い。
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その2 溶解式採鉱法  
 
これは ご存じない方も多いかと思います。 
岩塩の層に淡水と空気を注入し 塩を溶かし出し汲み上げ その後 不純物を除き 釜で炊いて結晶化した物。
 
特徴 精製しているため見た目綺麗な物が多いが着色したり成分添加している物もある。
 
柔らかく溶けやすいので海外では一番 一般的。
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見分けるポイントは 原材料表示に「塩」以外の表記が有る物は後者。最近は工程を表示するようになったので分かりやすいかもしれません。
 
 
例えば・・・
  
乾式なら →[ 工程 、採掘、粉砕 ] 等の表示
  
溶解式なら→[ 工程、溶解、立釜、乾燥]等の表示です。
 
 
ただどちらの方法でも、そもそも自然が精製してくれた物でもありミネラル分(にがり成分)は少ないものが多く ほとんど精製塩と変わらないのです。
    
また岩塩というと赤い色の付いた物等があります。
この色は鉄分だったりしますが身体には吸収されないのであまり関係ないとも言えます。
      
一般的に マグネシウムやカルシウム等のバランスで味が微妙に変わりますが、岩塩にはそもそもミネラル分(にがり成分)は少ないのです。
     
(とはいえ 本当に味覚の鋭い人なら その味から産地や成分の微妙な違いは分かる方もいるとは思いますが、その差は限りなく微妙だと思います。)
     

参照:https://www.facebook.com/aseed.jp/photos/a.312006142159792/2516749178352133/?type=3&theater

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