【日本の闇】ベトナム人実習生達が日本のトマト農家で働いた結果…あまりのブラックさと低賃金に続々といなくなる

ディムさんが再来日を躊躇するのには、実習生時代の苦い体験も影響している。

 就労先となったトマト農園で、彼女は奴隷のように酷使された。仕事は朝7時から深夜に及び、しかも重労働だった。炎天下、トマトを植えるため鋤(すき)で畝(うね)をつくる作業は、農家出身の彼女にも堪えた。大きな釜でトマトジュースをつくる仕事では、何度となく火傷も負った。

 そんな重労働にかかわらず、手取り給与は月10万円にも満たなかった。実習生の基本給は通常、都道府県ごとの最低賃金がベースとなる。しかもディムさんの農園は、残業代をわずか「時給300円」ほどしか払っていなかった。最低賃金を大きく下回る違法行為だが、彼女には問題を訴える術がなかった。さらには「光熱費」などと称し、様々な名目で実費をはるかに上回る額を天引きされてもいた。

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ひどい待遇に耐えかね、職場から失踪していく実習生も相次いだ。逃亡の誘いはディムさんにもあったが、彼女は拒んだ。ベトナムの家族に心配をかけたくなかったからである。

 実習は3年の契約だった。しかし、さすがに我慢ができなくなり、契約満了の半年ほど前にベトナムへと帰国した。

 「あの頃のことは思い出したくもありません。私が働いていた農園は、今もベトナムから実習生が受け入れています。だけど以前と同じように、次々と職場から逃げ出しているようです」

 実習生の失踪は2018年、過去最高の9052人に達した。低賃金・重労働が影響し、不法就労しようとする者が後を絶たないのだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200123-00010001-wedge-soci&p=2

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参照:http://hamusoku.com/archives/10177628.html

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