2002年に大流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)
皆さんはその原因を知らされていない。
実は中国政府によるバイオハザードであったというのが研究者間での事実認識である。2002年に大流行したSARSは、香港など中国南部を中心に8096人が感染しました。SARSは一見感染者の数が少なかったように見えますが、アウトブレイクした範囲が中国、香港、シンガポール、カナダと広範囲で、罹患者の9.6%が死亡するという非常に高い致死率だった。
この発生源は中国政府衛生部が、WHOと世界に対して北京と安徽省におけるSARSの2004年7月1日報告によると、研究所からのウイルス漏出であった。
・集団発生の感染源の調査
北京の国立ウイルス学研究所(IOV)で何が行われていたかは、まだ完全に調査されたわけではないし情報はそのあと出てきていないが、調査の過程において非常に多くの情報が集められたが、WHOにすべての詳細な情報が提供されたわけではないが、感染源に関して世界の研究者間では次のような結論である。・北京のIOVが、感染源である可能性が最も高い。
・同研究所で少なくとも4人がSARSに罹患したと推測される。これには4月に報告された2人の研究者と、さらに2人の実験室勤務者を含む。後者2人は、2004年2月初めにSARS様の疾患に罹患しており、最近行われた中国の国家リファレンス研究施設での検査で、SARS抗体が陽性であった。
・不活化処理の有効性の確認実験が成されていなかった、不活化SARSコロナウイルスを、同研究所の一般実験室で実験に用いたことが、今回の集団発生の原因となった可能性がもっとも大きい。
調査を通じて、SARSコロナウイルス抗体が陽性であった研究者はすべて、同じ一般実験室で研究をしていたことが明らかになった。この実験室では、不活化されていない感染性のあるSARSコロナウイルスを使った実験は、知られている限り行われていなかったが、2004年の初めの数ヶ月間に複数回、研究所内のバイオセーフティ・レベル3(BSL3)の実験室で不活化されたSARSコロナウイルスが、この実験室へ運ばれ実験に使用されていた。不活化されたSARSコロナウイルスが、この一般実験室で使用されたタイミングは、抗体陽性となった研究者がその実験室で研究に従事していた期間および、彼らの推定潜伏期間と一致する。
WHOは、SARSコロナウイルスの不活化に用いられた方法が適切であったかについて確かめるには、さらに調査を行うことを勧告する。また今回の集団発生に、他の原因があった可能性も完全に否定することはできない。
・今回の集団発生によって明らかになったバイオセーフティ上の問題点
北京のIOVにおける今回の出来事は、バイオセーフティ全般および、特に不活化ウイルス試料の取り扱いにおけるバイオセーフティに関する問題点を提起した。
「この調査からみて、これ以上の事故の発生を防ぐために、WHO加盟各国は慎重にバイオセーフティ基準を再検討し、強化しなければならない」と、WHO西太平洋地域事務局長の尾身 茂博士は述べた。
WHOは今後、加盟各国および専門家グループと協力し、国および地域のバイオセーフティ強化戦略を作成して行く。国レベルのバイオセーフティ計画の核となる構成要素としては以下にあげる点などが含まれるであろう:
・ SARSコロナウイルスを保有、あるいはそれを用いた実験研究を行う研究施設数を削減する封じ込め方策
・ 法的枠組みと、国家のバイオセーフティ計画の作成、実施、再評価、バイオハザード関連事故の調査、および国際科学界への教訓の普及を支援する独立諮問機関
・ 標準化されたバイオセーフティ基準に基づいた、研究施設の認定機構
・ 研究者の福利を監視する職業保健サービス(occupational health service)
・ 科学的根拠に基づいた指針の遵守と、バイオセーフティ文化の良い面の導入を促進する管理上の枠組みに支えられた、包括的バイオセーフティとその訓練計画の診断および研究に関わる全研究施設での実施
<今後の展開>
地図は武漢 海鮮市場と遼寧衛星生物製品研究所の距離を示している。 中国政府は感染源は不明として、春節での特別な措置による経済的影響より、感染を選んだ。2002年:SARS(重症急性呼吸器症候群)では、9ヶ月で患者数8093人、774人が死亡した。
これは、コロナウイルスの重症度としては激しいものである。
現状の新型SARSでは、本日時点で222例中4名が亡くなっています(致命率 1.8%)。中国政府の発表する症例数の増加に伴い致命率は低下してきています。
亡くなっている4人のうち3人はいずれも高齢者であり、高齢者は重症化のリスクである可能性が高いと推測されます(4人のうち1人は詳細不明というのが気になります)。2002のSARS(重症急性呼吸器症候群)の致命率9.6%、MERS(中東呼吸器症候群)の致命率34.4%と比べると重症度は低いと現状では考えられています。
ですが、日本への中国からの春節の旅行者は数十倍の規模になっています。
SARS感染しても、人類は有効な治療法を持っていません。
抗菌薬の投与が日本では主な治療になりますが、それによるさらにウイルスの悪質化が発生する可能性は否めません。春節の時期に、中国系観光客の集まる場所に出かけた後は、アルコールや塩素で手を消毒する程度しか対策はありません。
一般の人がN95マスクでウイルスを防げる確率はあまりたかくありません。<データソース>
http://idsc.nih.go.jp/disease/sars/update115-WHO1.html
http://idsc.nih.go.jp/disease/sars/index.html
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200121-00159703/
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200116-00159079/
https://ja.wikipedia.org/wiki/2019年-2020年中国武漢における肺炎の流行
遼寧省衛生と計画生育委員会疫病予防コントロールセンター
http://www.eiken.pref.kanagawa.jp/06_report/0602_annual/files/h27nenpo.pdf
http://www.seirogan.co.jp/fun/infection-control/infection/pandemic.html
https://diamond.jp/articles/-/225982参照:https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2855321501218557&set=a.193322607418473&type=3&theater