2020年1月6日に地球周辺の宇宙磁場が「突然180度撹乱され」そして大地に電流が流れた。地球周辺の宇宙で一体何が起きている? そして地震との関係は?

リンク◆地球周辺の宇宙も騒がしい

2020年になって以来、地球上の社会的なことなども騒がしいのですれど、宇宙のほうも、どうも騒がしいのです。いろいろなことが起きているのですが、最も注目したのは、1月6日(日本時間では 1月7日)に起きたことで、それは、

「ノルウェーの大地に突然電流が流れ、同時に地球の周囲の磁場が 180度揺り動かされた」ということが起きていたことでした。

ノルウェーの地球物理観測所と、NASA の探査機が同時にそれらの異変を検知したことがスペースウェザーで報じられています。

まずは、その記事をご紹介します。

◆ノルウェーの大地に突然電気が大量に流れたリンク

1月6日、ノルウェー北部の大地で予期せぬことが起きた。「大地に電流が流れ始めたのです」と、ノルウェー・ロフォーテンにある「極地光センター 地球物理観測所( Polarlightcenter Geophysical Observatory )」で地電流を監視しているロブ・シュタムズ氏は報告した。地球物理観測所の以下のチャート記録は、19時30分付近での突然の地電流の急増を示している。

「それはある種の衝撃波だったように思えます」とシュタムズ氏は言う。「観測所の機器で、地電流と局所磁場の両方が突然の強い変動を検出したのです。これには本当に驚きました」

NASA の宇宙探査機 ACE も異常を検出した。ノルウェーの地電流の突然の増加の約 15分前、地球近くの惑星間磁場(太陽からの磁場を含む各惑星からの磁場)が突然 180度前後、揺れ動き、同時に、太陽風の密度が 5倍以上跳ね上がったのだ。以下がそのデータだ。

・NASAリンク

このようなことが起きた原因としては、地球が、太陽圏を流れる巨大な波状の膜である「太陽圏電流シート」のひだを通過したのではないかと思われる。地球と太陽圏電流シートのひだとの交差は、この種の影響を引き起こす可能性がある。地面に電流が流れている間、オーロラが空を満たした。 写真家ラヤン・エルゼイン氏は、フィンランドのウツヨキで、以下のオーロラを撮影した。リンク

エルゼイン氏は、以下のように述べた。「本当に驚きました。この時、オーロラは突如として動きが激しくなったのです。そこには動きの速い緑色の部分と、紫の縁がありました」

オーロラと地電流は同じ要因によって引き起こされたと考えられる。急速に磁場が変化するときに、地表の高さで磁気振動がゆるいエネルギー粒子を揺り動かし、それが高層大気に降り注ぎ、オーロラを発生させた。そして、地球の表面のすぐ下では、磁気振動により電流が流れたと考えられる。

ここまでです。

このスペースウェザーの記事では、「地球が、太陽圏電流シートのひだを通過した可能性」について言及していまして、比較的冷静に解説している感じですが、この記事を読めばわかりますように、地球の磁場と地電流観測のプロ中のプロである地球物理観測所のスタッフが、「本当に驚きました」と述べているわけでして、「通常の出来事だとは言い難い」ことが起きたのだと思います。

今回、地球の周辺で起きた「突然の磁気と地電流の異常」が、地震のようなものと関係するかどうかはわからないですが、「地震発生前の 5日前に大気中に異常が起きる」ということからは、1月11日~12日あたりは何らかの地質活動があっても不思議ではないかもしれません。

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=352717

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