イランが発表した無制限ウラン濃縮の重要な訳

イランが発表した無制限ウラン濃縮の重要な訳 リンクから転載します。
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イランが核開発を無制限で行う事を発表。「イランはもはや、核プログラムの運用面におけるいかなる制限も順守しない。それにはウラン濃縮能力や濃縮度、濃縮ウランの貯蔵量、研究・開発が含まれる」とする政府の声明を伝えた。アジア時間6日早朝の外国為替市場では円が上昇。金現物相場は6年ぶりの高値を付けた。中東地域での地政学的な緊張の激化で、安全資産に対する需要が高まった。

背景には、やはりアメリカとの対立。ソレイマニ殺害というドナルド・トランプ米大統領の決定によって、アメリカは自分たちにとって最も厄介だった敵の1人を取り除き、イラン・イスラム共和国の中枢に打撃を与えた。アメリカもイランも、戦争は望んでいない。しかし、ソレイマニ司令官と、親イラン派イラク武装勢力幹部の殺害によって、わずかな計算違いさえもが致命的になりかねない危険が高まった。

イラン政府は5日、米欧などとの核合意に基づいたウラン濃縮などの制限を一切放棄すると表明した。核合意放棄の最終段階となる第5弾の措置を決定。国営イラン通信(IRNA)を通した声明で、ウランの濃縮度や濃縮量、核関連の研究開発などの制約を一切取り除くと表明。「国際原子力機関(IAEA)とは引き続き協力する」「制裁が全て解除されれば核合意の義務履行を再開する」逆に言うと、アメリカとの対立が続き、制裁が解除されないと核開発が進む可能性がある。

そもそもイランの核合意とは、核兵器開発を疑われていたイランと米英仏独中ロが2015年7月に結んだ合意。イランが核開発を大幅に制限する見返りに、16年1月に米欧が金融制裁や原油取引制限などの制裁を緩和した。ところが、トランプ政権は、イランが将来、核兵器を獲得するのを止められない「最悪の合意」だとして、1年前のきょう、一方的に離脱し、その後、イランに対する制裁を段階的に再開してきました。イランの生命線とも言える原油の輸出を全面的に断ち切ることで、イラン指導部に強い圧力をかけ、今の核合意に代わる「新たな合意」を結びたいと考えています。

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=352647

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