動物たちが持つ信じられないような『第六感』

動物たちが持つ信じられないような『第六感』 リンクからの転載です。
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① 準静電界センサー / サメ
体が動く時は脳から筋肉に信号が送られて筋肉が動きます。この時弱い電気が発生して皮膚の表面にしみ出します。これが「準静電界」です。すべての生き物は準静電界の膜で包まれています。例えば、脳波や心電図、筋電図などは、脳や心臓、筋肉に流れる電気信号を“見える化”したもの。この準静電界のごくごく微弱な電位を感知できる動物がいるのです。サメやエイ、ナマズなどの魚類、またオーストラリアに生息する哺乳類のカモノハシなどです。これらの生物の体には、準静電界を感知する“電界検出センサー”が備わっており、このセンサーを使ってエサを捕まえる。視界や嗅覚が利かないような環境下でも、これなら高精度にエサを認識し、捕まえることができます。例えばサメの場合、3メートルほど離れた場所から、砂の下40cmくらいのところに潜んでいるヒラメを検知することができるという。光が届かない深海でも、ヒラメが身にまとう準静電界を鋭敏にキャッチして忍び寄り、アタックするわけだ。このセンサーは視覚や聴覚などよりも古い、非常に原始的な感覚器だと考えられます。

② 地震予知能力 / カエル
2009年、イタリア中部のアブルッツォ州のラクイラでマグニチュード6.3の地震が起きました。そのとき、震源地から74Km離れたヒキガエルの産卵コロニーを観察していた英国オープン大学のグラント博士が、次のような報告をしている。地震の5日前、96%のオスがコロニーからいなくなった。天候の変化はその際まったく観測されなかった。地震の3日前、交尾を終えたカップルのほぼ100%が姿を消した。彼女の観察した湖では地震の起こる5日前からカエルが異常と思える行動を取り始め、産卵行動を放棄したというのです。地震の後、しばらくたつと産卵行動が復活しました。

③ 赤外線センサー / ヘビ
ガラガラヘビ、ボア、ニシキヘビなどのヘビには、目と鼻の間に「ピット器官」と呼ばれる器官があり、この器官が周囲の微弱な赤外線放射、つまり熱を感知することができる。ピット器官は赤外線を効率よく熱に変換し、この熱を三叉神経終末に多く存在するTPRA1がカルシウム流入→電気信号に変換するようです。この熱感知に関与する神経経路は、視覚よりも触覚に近いもので、ほ乳類が痛みを感知する受容体と同系統のものだそうです。

④ エコーロケーション / イルカ
イルカは濁った水中ではものが見えにくくなるため、目が退化しました。その代わり、音は空気中より水中のほうが速く遠くまで伝わるため、聴覚が発達して視覚の役割をしてきました。イルカを含む鯨の仲間は、クリックスと呼ばれるパルス状の音を発します。それは、「ギリギリ」とか「ブチブチ」といった音で、クリック音を前方に向けて発し、物体からの反響を聴くことで、対象物の位置や形、大きさなどを知ることができます。高周波の音を出して自分の進路を決めたり、エサを見つけたりできるエコーロケーションを持つ動物は非常に珍しいですが、鯨やコウモリなどがその能力を持っています。エコーロケーションを妨げるものが存在しています。船の航行による騒音や地震などがこれにあたります。このことによって、イルカが誤って座礁するのではないか、という見方もあるのです。

⑤ フェロモン感知能力 / 蛾
オスは、空気中に漂う極めて少量のフェロモンを触覚によって感知し、数キロも離れたメスを探索できるという。着実にフェロモンの発生源であるメスに近づいていける。近年の研究により、メスの蛾が発するほんのわずかなフェロモンは10km以上先のオスの蛾を引き寄せることが判明しています。

⑥ 夜目 / 猫
網膜の視神経を刺激しながら入ってきた光を反射し、網膜に返すことで、わずかな光を2倍にして、暗いところでも鮮明に見えるようになっています。ヒトの7分の1の光の量で充分なネコですが、実は視力自体はヒトの10分の1程度しかありません。ちなみに、そんな視力の弱さを補うために、ネコの目は動くものに敏感に反応するようになっています。

⑦ 磁場センサー / 鳥
渡り鳥など一部の鳥はかなり正確な方向感覚を持っているが、これは彼らが磁場を知覚できるからだと考えられている。このコンパスでどのような知覚が生まれるかについては、今もって謎のままだ。一部の研究者は、鳥たちの視界の端には点が1つ見えていて、この点が鳥の向かう方向に従って旋回して見えるという可能性を考えている。最近の研究によれば、クリプトクロームと呼ばれる一群のタンパク質、その中でも特にフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)という分子が磁気感受能に関係していると示唆されています。クリプトクロームが青色の光を吸収すると、クリプトクロームの中で多数のラジカル対ができます。そして、クリプトクロームを取り囲む磁場よって、これらのラジカル対はそれぞれ異なったスピン状態を示し、その結果、ラジカル対の反応性が変わってくる、という機構です。このクリプトクロムという光受容体は、多くの動植物が持っていて、また、今回特定された複合体は、ハトや蝶やネズミ、クジラなどの網膜細胞から見つかっていて、そして、ヒトの細胞の中にも作られるのです。

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=352610

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