【時短セブン契約解除 問題】彼が愛妻を失った時、「そばにいてやれなかった」。と涙を浮かべていた。契約書には、必要な時には休める「オーナーヘルプ制度」というのがあった。申請しても使えなかった。

一方的に、年末に契約解除だと本部はいいつづける。従業員数十人が、年末、露頭に迷う。

なんと虚しい。

去年、彼が愛妻を失った時、「そばにいてやれなかった」。と涙を浮かべていた。契約書には、必要な時には休める「オーナーヘルプ制度」というのがあった。申請しても使えなかった。

一緒に働いていた妻もなくなり、鬱になった。人手が足りなくなり、店が回せないから、今年の春先、客の少ない夜間に店を閉めたいと言った。セブン本部は1700万円の違約金の支払いを迫った。

支払えるわけもなく、記者会見で窮状を訴えた。違約金は有耶無耶になった。

その頃から「クレームの多い店」と散々言われるようになった。ネットでの悪口は凄まじい。

私は大阪まで様子を見に行った。下町にあるセブンイレブン。

子供が商品でいたずらしていた。
「シナモノで遊んどったらあかんでえ」
おばちゃんが大きな家庭ゴミを店先に置いていこうとした。
「家のゴミ持ち込んだらあかんでえ」。
高校生がタバコを吸っていた。
「タバコ吸うたらあかんでえ」

当たり前のことをいう、大阪のおっちゃんだった。松本オーナー。
あったかいな、と思った。

今年はコンビニで事件が続いた。
東日本橋で3人もの過労死過労自死があった。
台風で運送の人が怪我をしながらコンビニに納品をした。
初めて巨大台風災害を前に店を閉めることが決まった。
そして夜間閉店の時短と元旦休業。
セブンペイの歴史的大失敗や、長年にわたる本社による大量の人件費の未払いの発覚なども。

全ての問題の根源は、利益の過剰追求と、そして命を大切にすること、それが対立するというマネージメントのまずさを、弱者に押し付けた格好だ。

ツイッターにも「契約なんだから本部の言うことを聞け」というコメントが大量に付いている。
本当に大事なのはそこなのだろうか?

時短や正月休業という人間らしさが争いの対象となり、何人もの過労死が起きた。一方、多数の契約違反が発生しているセブン本部は責めを受けることなく、むしろ個人の人格攻撃をする。他店舗でトラブルが発生しても、いつも本部の言うことは「あの店は日本一クレームが多いんです」なのだ。どこまでが本当で、どこまでが責任になるのだ?
そもそもクレームの内容を当事者にも明かさないなら、改善もできないじゃないか。本末転倒だ。

奴隷契約は契約か? 本当に個人が背負うべき問題なのか? 問題を社会化しなければ、無かったことになり、より強いものの利益になる。
果たして、私たちは個人攻撃をするのが正しいのだろうか? 明日の彼は、自分かもしれないのに。

参照:https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10157781154099720&set=a.23449374719&type=3&theater

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