乳製品は人体に必要なのだろうか?:乳糖の問題、脂質の問題、飼育環境の問題、ホルモンの問題、腸内環境の問題など多角的に見る必要がある。

牛乳、乳製品の是非についての議論をよく見かけますよね。

いろんな味方、立場がありどれが正解とかわたしはないと思います。

個人的な経験則で言えば、「牛乳を飲まないと健康になれない、背が伸びない、歯や骨が脆くなる」など、脅しともとれる啓蒙を受けていた幼少期ですが、わたしは牛乳が大嫌いでした。

結果的に牛乳の摂取量はきわめて低い食生活で育ってきましたが、普通に日常生活をこなせています。

したがって牛乳神話は大げさすぎると思っています。

家畜の飼育環境が一番の問題では?と個人的には思います。

乳製品摂取の是非
乳製品は体に良くないから一切摂るべきでないと主張している人は、大した科学的根拠もなく宗教のごとく訴えているだけですから、相手にしなくて良いでしょう。いわゆる「フードファディズム(Fad Diet)」ってやつです。
じゃあ、乳製品は全く問題なく摂って良いかというと、そうとも言い切れません。乳糖の問題、脂質の問題、飼育環境の問題、ホルモンの問題などがありますから。「牛乳や乳製品には良い点も悪い点もあり、また人によってその影響も違う。個人差はあるが摂りすぎには注意すべき」というところが正確なところではないでしょうか。
乳製品には色々な特徴がありますが、その中でも最近注目されている「インスリン抵抗性」との関係を見てみましょう。乳製品はインクレチンの分泌を引き出す力が大きいことが知られています。インクレチンはインスリンの追加分泌を起こす消化管ホルモンですから、インスリン抵抗性改善には良くないということになりますね。
インクレチン分泌に対する影響から、間欠的ファスティング中はコーヒーに生クリームやバターを入れないように指導しています。ただし、乳製品がインスリンの追加分泌を引き起こすからといって、肥満と直接関係しているとは言い難いのです。というのも、インクレチンは満腹中枢を刺激し、食欲を抑制することも知られています。
乳製品の摂取は、その後の食事量の減少を招き、結果として太ることは無いとする研究もあります。とはいえ、すでにインスリン抵抗性が生じている人は、乳製品の摂取は慎重になった方が良いでしょう。
ちなみにサハラ砂漠以南のアフリカ(サブサハラ・アフリカ)の文化圏では、特に女性はふくよかな方が良いとされ、女性を太らせようとします。その際にたくさん食べることを強いるのはもちろん、牛乳をたくさん飲ませるのだそうです。牛乳を原料とするホエイプロテインに筋肥大効果が高いことも良く知られていますし、乳製品はやはり、肥満と関係しているのでしょう。
とはいえ、摂りすぎなければ大きな問題にはならないでしょう。バターは良質の動物性脂肪ですし、チーズも美味しくてお手軽なタンパク質源です。コーヒーに生クリームは我が家の定番です。乳製品は適度に利用するのが良いのではないでしょうか。
https://www.facebook.com/shukaku.nagao/posts/1472968816114351

シェアする

フォローする