学校で起きている異常な現象・・・子供に対する異常な愛情や他の家庭との比較などに自らの子供を代理戦争の道具として使う親も増加

昨今、モンスターペアレントなどが騒がれている中で、運動会などの行事の際に自分の子供が一番だと主張する保護者も多く、様々なトラブルや近隣への迷惑行為が発生しているようです。少子高齢化の影響も少なからずあるかと思いますが、子供に対する異常な愛情や他の家庭との比較などに自らの子供を代理戦争の道具として使う親も増加しているように感じます。

—————–以下引用—————–

今も昔も、運動会といえば小学校の一大イベント。だが、昨今の運動会には昔には見られなかったトラブルも頻発しており、先生たちは頭を悩ませているようだ。いったいどんな苦労があるのか、現役の小学校教諭たちに話を聞いた。

 10年以上のキャリアを持つ女性教諭・Mさん(30代)が勤務する小学校では今年5月に運動会が行われたが、「運動会」と聞くだけでアタマが痛くなるほど、珍事件が連発したそうだ。騒動は運動会当日よりはるか前から始まるという。Mさんが語る。

「何年か前に起きた事件ですが、場所取りのための行列が過熱し、それが問題になりました。それ以前にも、早朝から並ぶ人はいたのですが、校門の前にデッキ・チェアやレジャーシートを敷いて場所取りをする人が現れ、その列が数十メートルに及んだため、地元の警察から『何とかならないのか』という連絡が学校に入ったのです。

 翌年から校門の前に行列を作るのは禁止にしましたが、今度は地面にテープをペタペタと貼って、優先権を主張する人が現れました。サッカーや野球の席取りでよく使われる方法です。そのため場所取りは抽選制にしました」

 場所取りが過熱するのは“少子化”の影響もあるのではないか、とMさんは分析している。

「一人っ子が多いからでしょうか。生徒は減っているのに、運動会を見に来る保護者は増えています。両親はもちろん、父方・母方の祖父母、おじやおばなど、親戚総出で運動会を見に来るケースも少なくありません。私が勤めている小学校は校庭が狭く、観覧スペースが限られているので、観覧席のパイプ椅子に座れる保護者は、児童1名あたり2人までに制限しました」(Mさん)

 ここ数年、Mさんの学校では、保護者が子どものクラスの色(1組は赤、2組は黄色、といった具合)に合わせた服を着るのがプチ流行中だとか。運動会が始まるまでにすでに大騒ぎだが、本番でも当然トラブルは頻発する。別の小学校の男性教諭・Rさんは、2~3年前にこんな“事件”に遭遇したそうだ。

「徒競走で負けた子の親が、『今のはフライングだ!』と、怒鳴り込んできました。当日は卒業ビデオのクルーが撮影をしていたため、ビデオ判定を要求したのです。体育教師が毅然とした対応をしたため、すんなり引き下がりましたが……。クラス対抗リレーで抜かれてしまった子が、その後、登校拒否になってしまったこともあります。2週間ほどしてその子は登校するようになりましたが、もともとクラスで中心的な子だったのに、すっかりおとなしくなってしまったのは気の毒でした」(Rさん)

体育主任のサングラスが「怖い」とクレーム
 運動会当日には、グラウンドの外でも問題は起きるという。Rさんはこんなエピソードを教えてくれた。

「5月といっても晴れれば暑いので、女性は日傘を使う方が多いのですが、数年前、日傘を巡って保護者同士の間でトラブルが発生しました。『カメラで撮ろうとしたら、日傘が邪魔した』というようなものです。体育主任は、その場で日傘禁止を命じたのですが、その主任がサングラスをかけていたため、運動会後に『怖い』『サングラスはいかがなものか』という声が寄せられ、それ以来、保護者の日傘も教師のサングラスも禁止になりました」

 これだけトラブルが起こればもうお腹いっぱいだが、運動が終わってもまだまだ頭痛の種は尽きない。前出・Mさんが語る。

「ウチの小学校では、保護者によるカメラやビデオ撮影は“肖像権の問題”で禁止です。代わりにプロのカメラマンを手配し、“公式カメラマン”が撮影した写真を販売しますが、写真1枚1枚について、写っている生徒の許可を取ります。顔が切れている子がいると、その写真は基本的に使えません」

 写真の確認作業などは、すべて先生たちがやっているのだとか。ちなみにRさんの小学校では、運動会後に教員総出で打ち上げが行われるのが恒例だが、達成感からか「やたらと盛り上がる」そうで、疲れと興奮から泥酔する先生が毎年必ず出るという……。

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=352080

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