砂糖の害について

砂糖の記事については定期的に書いているが、そしたら黒砂糖は体にいいので砂糖ではなく白砂糖と書いてくれ、というメッセージを送ってきた素晴らしいバカがいた。面識もなく堂々と送ってくるその失礼ぶりにも失笑だが、こういう糖質ジャンキーはどこまでいっても嘘をつき、さらにそれを指摘されると逆ギレするくらいバカなので困ったものである。この辺の点において和食推奨派やマクロビの罪は重いといわざるを得ない。


そもそも本来のマクロビであれば、白砂糖はダメで黒砂糖はよいなどと述べていない。それは派閥別れした嘘つきたちが言い出した捏造である。科学的に考えても栄養学的に考えても、白砂糖がダメでほかがいいということは一切なく、黒砂糖もてんさい糖も三温糖もハチミツもメープルシロップも、すべて体に超悪い。所詮多少のミネラル・ビタミンが入っているかどうかの違いであり、直接糖の恐ろしさをさっぱりわからず正当化を繰り広げるのがジャンキーである。


もともと人間の体は糖を直接取るようには出来ていない。糖はコレステロールに影響を与え粥状動脈硬化を作り出す。この糖化は活性酸素を生み出し過酸化を誘導する。糖化が進むと体内ではAGE(糖化最終生成物)が生成され、それが粥状動脈硬化を助長する。糖は吸収すれば血糖が一気に上昇し、その後急速に下降することで人体を攻撃する種々ホルモンの分泌を促す。どんな糖であれ細胞を崩壊させやすくなり、ウイルスや細菌にも感染しやすくなり、アトピーなどアレルギーにもなりやすくなり、いわゆるメタボの主原因となり、癌にもなりやすくなり、精神的にも人を狂わせる。


間接糖(玄米や全粒粉や果実や皮付き芋)でさえ多くとりすぎれば害となる。事実、日本の死亡統計では結核などがかなり多かったが、これは糖質過剰を示唆している可能性が高い。また、昔の日本人にとって米はごちそうであり、そんなに簡単に食べれるものではなく、麦飯やひえやあわを食っていたのは皆さんも知っているはずである。また昔の種は今の米や麦より糖度が低く、タンパク質やミネラルの含有率も高かった。そんなのも知らない人が黒砂糖について語るというこの国のアホさ加減は、いったいどう説明すればいいのだろう。


極め付きはこの黒砂糖を勧めてくる写真もない誰かさんは、自分で講演もしているらしいというからお笑いである。しかし日本にはこういう人しかいないのが現実であり、嘘を広めながら徹底的に自己正当化と言い訳し続けるのがオチである。こういうことはあらゆる分野にわたって浸透しているが、こういうのゲスの極みというのが適当なのだろう。糖質ジャンキーなのだから当たり前だが、ジャンキーはそれでも正当化を繰り返す生き物なのだ。

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