地球温暖化? NASAは、南極は過去6年間、寒冷化し続けていると語っている

NASA によると、南極の気温は、過去6年間で冷却化している。

北極と南極のふたつの極地方の集中的な科学研究の結果、2009年から 2015年の間で、南極全体の地域の気温が低下していることがわかった。

NASA のミッション「オペレーション・アイスバーグ」( NASA’s Operation IceBridge )は、極地の氷の調査で、2つの重複する調査運動の結果を確定した。

NASA は、この数週間で、南極と、南極海の氷の全体量が増加していることを明らかにした。

南極でのわずかな寒冷化の最新の発表と相まって、これは、人為的な気候変動説を否定する人々からの意見と論争に燃料を投下している。彼らは、人間の工業化は、地球の気温に大きな影響を持たないと主張する。

NASA ゴダード宇宙センターで働く、米国メリーランド大学の氷河学者クリストファー・シューマン( Christopher Shuman )氏は以下のように述べる。

「南極エリアのデータは、2009年から 2015年の期間にわたり、なだらかな寒冷化が起きてことを示します。NASA の地球観測衛星テラとアクアの、中分解能撮像分光放射計 ( MODIS )によって収集された画像は、より持続的な氷の定着(南極大陸と接続している海氷)を示しているのです」

しかし、シューマン氏は、南極の一部の地域では、わずかな気温低下にもかかわらず、氷河が有意なレベルで融解し続けていることを警告してもいる。

今回のミッションでは、南極半島に位置する2つの氷河の高さの大きな低下を観察した。

2012年に発表された研究では、2006年から 2011年の間に、2つの氷河で、年間最大 25メートルの平均標高の減少を示したこともある。

この紛らわしい2つのこと、つまり、南極の氷は増加しているが、氷河の融解も進んでいるという NASA による新しい詳細は、地球温暖化が極地の氷の溶融を引き起こしていると考えている人たちを煽っているとも言える。

このミッションでは、北極においても、夏の溶融シーズンの終わりの北極地方の陸と海の氷の状況の多くの必要な測定値を収集している。

北極の結果はまだ公開されていないが、南極、北極を含む全体の極の問題は、今月( 2015年11月)末にパリでおこなわれる気候変動会議で議論されることになっている。

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