牛乳にはリンが含まれておりカルシウムと結合、リン酸カルシウムとなり体外排出され骨が脆くなる。劣悪な環境で飼育された牛の牛乳は身体によいのだろうか?

我々は人類であり、他のどんな動物でもありません。牛乳とは牛という動物の赤ちゃんが成長するために飲むべきものです。人間用にはできていません。

日本人は牛乳の栄養を吸収するための酵素を持たない人がほとんどです。牛乳を飲むと下痢になりやすいのはそのためです。

劣悪な環境で育った牛のミルクは身体に良いのでしょうか?なぜ無批判に「牛乳は身体によい」と言われつづけるのでしょうか?

牛乳の蛋白カゼインは粒子が小さいので、腸の機能が弱っている時には、腸壁を素通りして、血液の中に入っていきます。このため異質の蛋白質を摂り入れたためアレルギー反応が起こるのですが、リーキーガット症候群の大元の原因は別なため、牛乳だけ避けても根本解決にはなりません。

牛乳にはリンがたくさん含まれるため、骨のカルシウムは溶け出し、それまで体内にあった同量のカルシウムと結びついて、リン酸カルシウムとなって体外に排泄されます。またマグネシウムも少ないためカルシウム均衡を壊します。これが牛乳が骨を強くするのが嘘といわれるゆえんですが、ちょっとくらいの乳製品を摂るだけならそれほど心配しなくてよいです。

ちなみに牛の体温が高いから人の血の中で固まるとか、動脈硬化を作るというのは部分的に嘘であり、この理論だと肉でもなんでもそういうことになりますが、先住民には動脈硬化疾患など存在しません。もちろん現在の乳製品は動脈硬化疾患の原因になりますが、それは乳製品そのものの問題よりも、乳製品の製造過程、搾乳の過程、ホルモン剤やワクチンの使用、GMOの使用、グレインフェッドなどの問題です。

牛乳をヨーグルトにするとカルシウムの吸収が良くなるので、乳製品をたまに嗜好品として食べるくらいならそれほど害はないと思います。バターは火に強いし美味しいので、料理にちょっと使うくらいなら構わないと思います。やはり問題は給食の牛乳であり、毎日飲むうえに素材が悪いですから、子どもが病気になったり知能が下がるのも当たり前というものです。

こんなに害のある牛乳が「身体に良い完全食品」と無批判に受け入れられてきた理由は、乳業メーカーの陰謀のようなものです。母子手帳の話もこれと同じであり、子どもをコントロールしようという考えが入り込んでいます。仮にあなたが乳製品を使うなら、毎日飲むのではなく、嗜好品として摂ると同時に、発酵した乳製品かバターなどをうまく使えばよいでしょう。

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