宗教の本質
宗教について好きだ嫌いだ言っている人ばかりですが、そのくせ宗教の本質さえ知らないのだから困ったものです。まず定義だけでいうなら、「人間の力や自然の力を超えた存在を中心とする観念であり、また、その観念体系にもとづく教義、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団のこと」などとwikiには書いてあります。これは他のものを引用しても似たような意味でしょう。
宗教といえばまずは三大宗教が思い浮かびますが、三大宗教が大きな罪を抱えているのはどこでも書かれていることですね。ガンジーでさえキリストは好きだがキリスト教は大嫌いといいました。でかい宗教ほど嘘をつき、でかい宗教ほど何かをカルトとして扱います。宗教は往々にして組織化し、自分たちの教義を正しいと扱い、他者を異常だとして排除意識が働きます。
宗教はお布施や寄付がいつもつきまとい、ようするにカネまみれです。宗教は組織を守るためには手段を選びません。これは小さい宗教でも大きな宗教でも同じです。宗教には勧誘もまたつきまとい、勧誘する人は自分たちが正しいと思うから、施してあげようとして勧誘するわけですが、皆さんもご存知のようにうっとおしいだけです。宗教のウザさと嘘は私も電子書籍に書きました。
だから宗教に私が入り込むことはありえないわけですが、だからといって私は宗教を否定しません。世界には信教の自由があるというのは私も同意するし、好きな人が勝手にやっていればいいと思うからです。人間はどうせ何かの宗教に属さない限り生きていけません。そしてあらゆる宗教は集団としてはひじょうにやっかいですが、個人哲学的にはいいことも言っているわけです。
ここでほとんどの人は宗教というのが、宗教のレッテルをはられているものと勘違いします。しかし宗教の定義に照らしていうなら、ニューエイジなどの宗教は当たり前として、医学、栄養学、マクロビ、糖質制限、ヴィーガンやベジ、ネトウヨ、アニミズム、大麻信者、量子力学系、ホメオパシー、ナチュロパシー、アロマテラピー、東洋医学、ヨガ、その他もみんな宗教丸出しです。
よく観察すればやっていることはすべて宗教と同じです。まあ、一般人はディプログラミングなんてちっともわからんでしょうが、ディプログラミング的意識こそが人間の本質であり、宗教が悪いというより人間は他者を虐げ支配するのが本質なのです。宗教を否定する人も肯定する人も所詮同じ穴のムジナ、結局グーミンは自分の正しさをどこまで訴えたいだけで、それは万人に共通しています。
真実などというものがこの世にあるわけもありませんが、仮にあるならその真実とやらは、このような愚かしい立場の取り合いと正義の主張になど、全く存在しない事でしょう。すでに何かに所属している段階で、あなたに真実などというものは欠片も存在していません。だからこそ私は真実も正義もないという考えのもとに、どんな宗教でも付き合い、どんな人の考えも自由にすればいいと思うし、自分が嫌ならたとえ誰だろうが必ず拒絶するのです。
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