【脳アレルギーとは?】ある特定の食べ物を食べると、(蕁麻疹やアナフィラキシーは起こらないのに、)心身の症状が多発する人がいます。これを脳アレルギー(Brain Allergies)と呼ぶことがあります

脳アレルギー

ある特定の食べ物を食べると、(蕁麻疹やアナフィラキシーは起こらないのに、)心身の症状が多発する人がいます。これを脳アレルギー(Brain Allergies)と呼ぶことがあります。

ある研究では、うつと診断された患者グループと食べ物の過敏性について調べたところ、卵白や大麦のアレルギーが多かったことが報告されています。また、統合失調症と診断されたグループでは、ミルクと卵の両方にアレルギーを多く持っていたことがわかっています。

さらに、除去食や断食を実践させたところ、多くの患者がうつ症状や精神障害からの(一時的な)回復を成し遂げたことが報告されています。こうした報告は、調べると結構多いです。

一般にアレルギーというと蕁麻疹やアナフィラキシーなど明らかに表に出る症状を思い出すかもしれませんが、それだけでなく、多動性や気分障害、うつ、頭痛、怒り、いらいらなどのメンタルに影響を与えるものが近年多くなっていると指摘されています。

このような脳アレルギーは、本人にも自覚がなく、家族にも発見されないことが多いです。なぜなら、そのアレルギー源に対して、耽溺(たんでき=夢中になること)してしまうからです。好きな食べ物は実は元凶の食べ物であることが多いのです。

ある食べ物を食べると後味が良く、気持ちが良くなるし、いつも食べたいと思うぐらいなので、まさかこれがアレルギー源とは思いもしていないことでしょう。

実は、これこそがアレルゲンであり、まさに耽溺食です。しかし、好みのアレルギー源を食べてすぐに気持ちがよくなるものの、ある程度時間が経つと、今度は胃腸に違和感や不快感がおきたり、気分が沈みはじめたり、鼻づまりや眠気がおきたり、心拍数が速くなったり、または後々下痢気味になったりなどします。

このようなアレルゲンは、乳製品、小麦、卵、牛肉、コーン、砂糖、チョコレートなどが代表的です。脳アレルギーでは、胃腸による異常な代謝によって、未消化物が脳の精神的刺激物となり、それが一時的なハイにさせるため、後々具合が悪くなることを知っていても脳がつねに求めてしまうのです。

最終的には、これらの食材を食べても正常な代謝が行われることが目標となりますが、そうなるには現実的に時間がかかります。よって、まずは除去食を行い、その間に、胃腸環境や機能の正常化、腸漏れ・血液脳関門漏れの回復、ビタミン・ミネラルなどの薬理的補給などを通して、改善をしていくことがポイントとなります。

この脳アレルギーの症状は、本人たちが気づかないだけで、実は身近でも結構見られるものなのです。

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