米国カリフォルニア州での裁判でモンサントはラウンドアップの危険性を告知しなかったことで有罪を言い渡された。今、世界はラウンドアップ、その有効成分であるグリホサートの禁止に向け、動いている。

米国カリフォルニア州での裁判でモンサントはラウンドアップの危険性を告知しなかったことで有罪を言い渡された。今、世界はラウンドアップ、その有効成分であるグリホサートの禁止に向け、動いている。
 現時点での禁止・規制状況
・ スリランカ 大統領令で禁止(その後、攻防中。一部規制緩和)
・ エルサルバドル 議会が禁止決定(米国の圧力で実行されていない)
・ アラブ6カ国禁止
・ フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア、3年以内の禁止
・ ベルギー 個人向け・家庭での使用禁止
・ バミューダ諸島 個人向け使用・販売禁止
・ ブラジル もうすぐグリホサートを含む農薬登録停止。使用禁止
・ カナダ 10地方のうち8地方がなんらかの規制を実行
・ デンマーク 規制機関作業部会が発ガン性を認め、発芽後の使用を禁止
・ マルタ 禁止の方針が出たが現在攻防中
・ ポルトガル 公的場所での使用禁止
・ オーストラリア 無数の都市と学校地域でグリホサートに代わる方法を実験中
・ アルゼンチンの400を超える都市がグリホサートを規制する方策を承認
・ バンクーバー 公的場所、家庭での使用禁止

すべて書き切れないので、詳しくは末尾リンクを参照。

 政府や地方自治体が禁止するだけでなく、店頭販売しないと決めた流通業者は海外にはいくつも存在する。個人向けには売られていないところが世界で増えている。

 ところが日本ではホームセンターには山積み、ホームセンターに行かなくとも商店街の薬局にも並べられているし、100円ショップでも売り放題。
 写真はダイソーで売っているグリホサート。モンサントの特許は2000年に切れていて、誰でも作ることができる。最大の生産国は中国。100円ショップで売られているのはそのジェネリック版。モンサントが遺伝子組み換えを始めたのはこうした安いグリホサートに市場を奪われることを避ける目的が大きいと言われる。つまりモンサントの種子を買うと、農薬を買う義務を負う契約をさせることで安いグリホサートを買わせない。種子企業を独占してしまえば、農家はモンサントから必ずラウンドアップを買わざるをえなくなる、というわけだ。

 グリホサートは撒く時に肺から吸収してしまう、あるいは飛散したものが肌などについて吸収されてしまうなどの危険がある。撒くとしても完全防備しなければならないものであるにも関わらず、「安全」と書かれたこうした商品を多くの人たちが無防備で撒いていることだろう。

 グリホサートのついた服を家族の服といっしょに洗濯してしまえば、散布に関わっていない子どもや家族にも影響を与えてしまいかねない。ガンにならなかったとしても、腸の調子がおかしくなったり、精子が破壊されたり、胎児に影響を与えたり、神経が影響されて、自閉症や認知症、鬱になったり、喘息になったりなどさまざまな影響が考えられる。

 そしてあろうことか、世界で規制に向かうグリホサート、日本政府は昨年12月25日に最大400倍の規制緩和をしている。世界の真逆に進む日本政府。いったい世界とどんな価値感を共有していると言うのだろうか?
「小麦が危なくなる」
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2336917536335063&set=a.458373664189469.126763.100000505175335&type=3

 まずは不売を日本の流通業者に求めていくべきだろう。

グリホサートが禁止されている国・地域をまとめたもの(アップデートされている)
https://www.baumhedlundlaw.com/…/where-is-glyphosate-banned/

カリフォルニアの判決を受けて、英国の最大の流通業者もモンサントの農薬を販売するかどうかを見直すことをさっそく検討し始めるとのこと。日本の業者でせめてもの良心を見せるところが出てくるか? それとも消費者が変えるしかないか?
https://www.theguardian.com/…/homebase-to-review-sale-of-mo…

https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/2784897191537093

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