ペットボトル水安全?避けているつもりの化学物質に加えて、ペットボトルのプラスティックに由来する化学物質を摂取している可能性。水の容器に最適なのはガラス。

そのペットボトルの安全性について、考えたことはありますか? 
避けているつもりの化学物質に加えて、ペットボトルのプラスティックに由来する化学物質を摂取している可能性があるとしたら、いかがでしょうか。

アメリカのジョセフ・マコーラ医師は水の容器に最適なのはガラスだと言っています。

じつはある研究によって、ペットボトル飲料を温度の上がった状態で放置した場合に、ボトル素材のプラスチックから人体に有害な化学物質の放出されることが確認されたというのです。

今回は、海外の家事情報サイト『Good Housekeeping』の記事と、厚生労働省の発表を参考に、ペットボトル飲料に潜む危険性についてご紹介します。

プラスティックがほとんどのボトルウォーターの抱える問題であることは言うまでもない。家庭などで浄水器を通した水、さらには汲みあげたままの湧き水であっても、飲む時までプラスティックの容器で保管すれば、その害が及ぶことになる。水の容器に最適なのはガラスである。プラスティック容器を使うと、以下のような化学物質に曝露される可能性があるからだ。

BPA(ビスフェノールA)
ビスフェノールAは、エストロゲン様作用を持つ化学物質であり、次のような多くの深刻な健康被害に関与している。

・学習・行動障害
・免疫系への影響
・女子の早熟・生殖機能への影響
・精子数の減少
・前立腺がん・乳がん
・糖尿病・肥満

妊娠・授乳中であれば、その子もリスクにさらされる。もし乳幼児にプラスティック食器を使わせているのなら、ビスフェノールA汚染を避けるためガラス食器に替えよう。

フタル酸エステル類
フタル酸エステル類は、塩化ビニル(PVC)などのプラスティックを柔らかくするため米国では広く使われている。

フタル酸エステル類は内分泌かく乱物質で、次のような多くの発育・生殖機能異常に関与している。

・精子数の減少
・精巣の萎縮・奇形
・肝臓がん

さらにラットを使った実験では、胎児の男性ホルモンの働きを阻害することが実証されている。これは男児の性分化に影響するもので、誕生時の停留睾丸や、その後の精巣腫瘍の原因となる。

母親が妊娠中に多量のフタル酸エステル類の曝露を受けた男児には、男性性徴が失われる傾向があり、テストステロン(訳注:男性ホルモン)の生産量が少ないことも研究から明らかになっている。

さらに他の研究では、母親が妊娠中にフタル酸エステル類に曝露された場合、曝露されていない女性より1週間以上早産になることもわかっている。

ボトルの中はドラッグストア
先に述べたように、ボトルウォーターの40%は水道水である。つまり、ボトルのビスフェノールAだけでなく、フッ素、塩素、ヒ素、アルミニウム、消毒副生成物(訳注:浄水過程で意図せず発生する物質)、処方薬といった水に混入しているさまざまな物質にも曝露される可能性がある。

使用しなかった処方薬や市販薬は、トイレに流さずゴミとして捨てれば水質汚染の危険をなくせると指示されてきたかもしれない。しかし、それは真っ赤な嘘だ。「浸出率」として知られる、埋立地から流出した水は、最終的に川に流れ込む。すべてではないとはいえ、多くの州が川を水源としているのだ。

人間の細胞は、ほんの微量でも処方薬や市販薬の曝露があると正常に成長しないということが複数の研究からわかっている。

毎日飲んでいる水のなかには、本来混じってはいけない薬品が、混じって溶け込んでいる。薬剤アレルギーの人は何百万といる。あなたはどうだろう? もしアレルギー持ちだとしたら、あなたが悩まされている珍しい症状が、ボトルウォーターに含まれる微量の薬品に対するアレルギーでないと言い切れるだろうか?

■温度が高いほど有害物質の危険性が高まる

フロリダ大学食品農業科学研究所(UF/IFAS)の研究チームは、それぞれ気温3度・25度・70度の環境にペットボトル飲料を置き、ビスフェノールAとアンチモンという化学物質のレベルをチェックしました。

すると、ペットボトルが置かれている温度が高い状態にあった場合、人体への有害物質が高レベルに放出されることを確認したというのです!

これらの有害物質は、ホルモン異常をきたし、肺や心臓、胃腸疾患、さらに妊娠初期には胎児異常の原因にもなりかねないとのことなので、注意が必要です。

せっかく美容や健康のために水を飲む習慣を取り入れているのに、実は有害物質を体内に入れていたとしたら、非常に怖いことですね。

■車の中やストーブ前への放置に注意

今回の研究では、高温な状態に置かれたペットボトルから有害物質が放出されるということが発表されました。ということは、ペットボトルを置いておく場所の温度に注意が必要だということです。

真夏ではなくても、日射しの強い日、クルマの中はかなりの高温になりますし、冬はストーブの前にペットボトルを放置しておくのも避けたほうがよさそうです。

私たちの生活では夏以外のシーズンでも暖房器具の近くなど、温度が高くなるシチュエーションがありますので、注意を怠らないように気をつけておきましょう。

空いたペットボトルに自宅で淹れたコーヒーやお茶を熱いまま入れてはいませんか?

もしアレルギーをお持ちなら、特にお気を付けくださいね。

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