医者はこうして患者にウソをつく・・・「念のため」と無駄な薬を出す医者、値段が高い薬をすすめる

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■「念のため」と無駄な薬を出す医者

「医者が患者にウソをつくのは日常茶飯事です。高齢の患者には、ちょっと血圧やコレステロール値が高いだけでも『心筋梗塞や脳梗塞を起こすかもしれないので、この薬を飲んでおきましょう』と不安を煽って、血液サラサラの薬(アスピリンなど)を安易に処方する。

これらの薬に心筋梗塞や脳卒中を予防するエビデンスはありません。それどころか副作用で消化管出血を起こす患者もいる」(民間病院の医師)

患者に無駄な薬を飲まそうとする医者は必ず「念のため」「お守りだから」と言う。

一見、患者思いにも聞こえるが、この言葉の裏には、「もし飲まなくて何かあっても知らないからな」「患者は医者の言うことを聞いてればいいんだよ」という脅しが隠れている。

医者は、普段患者に対してどんな思いを抱いているのか――。今回本誌は、現役の医師や看護師など300人の医療従事者を取材。診療中、決して患者には見せない医者の「心の内」が明らかになった。

医者は患者の都合ではなく自分の都合でウソをつく。特に顕著なのが薬の処方だ。実際には飲まなくてもいいのに、患者にウソをついて、実は無駄な薬を処方している医者は少なくない。

「風邪に抗生物質は効果がないのに『もし感染症になったら大変だから』と脅し、儲けのために飲ませている」(開業医)

「鎮痛剤(ロキソニンなど)を飲むと胃が荒れるから念のためと言って、5種類もの胃薬を飲まされていた患者さんがいた。日本人は『念のため』という言葉に弱い」(大学病院の看護師)

「薬を嫌がる高齢の患者さんに『じゃあ、何かあっても自己責任ですからね』と強い口調で迫って、無理やり処方していた」(民間病院の医師)

「うつ病を治すには薬を飲むしかないと、すぐに向精神薬を処方する先生がいる」(民間病院の医師)

「これは最新の薬だから効果が高いと、とにかく新薬をすすめる。以前の薬でも問題なかったのに、製薬会社のためだけに処方するんです」(国立病院の看護師)

■値段が高い薬をすすめる

さらに『殺される患者、生かされる患者』などの著者で児玉医院副院長の児玉知之氏は「新薬の治験のために、患者さんに未承認の薬を勧めることもあります」と語る。

「大学病院では治験に協力してくれる患者が何人いるかが重要なんです。ノルマではないですが、割り当て的な数字が存在していて、目に見えないプレッシャーがある。

症例数を稼ぐために、一般的な治療で対応できる患者さんに『治験薬のほうが、いい結果が出る可能性が高い。一度試してみましょう』と過剰に効果を伝えることはあり得ます。

新しいものを試したいと思っている患者さんは、最新の治療と聞くと大概は乗ってきます」

もちろんリスクについても伝えるので、必ずしもウソをついているわけではないが、そのリスクの伝え方は千差万別だという。口頭でさらっと伝え、研究のためにはウソをつく医者もいるというわけだ。

患者を脅して、すかして値段の高い薬を飲まそうとする医者もいる。

医師で医療ジャーナリストの富家孝氏が語る。

「ジェネリック薬(後発薬)を出している製薬会社は中小企業が多く、知名度も低いので一般の人はあまり知りません。これに対して先発薬は、値段も高いが誰でも知っている大手製薬会社が作っている。

それを利用して医者は『一流の製薬会社が作っている薬ですよ』と言って飲ませるのです。

薬の成分は同じなので、財政的に厳しい患者にとっては安いジェネリックのほうがいい場合もあるのですが、医者から一流の会社だからと言われると何となく安心だと思い込んでしまう患者さんは多い」

他にも薬の在庫状況によって、すすめる薬を替えるケースもある。

「院内薬局の場合、有効期限が切れそうな薬があると、在庫を減らしたいがために『この薬を絶対に服用したほうがいいですよ』と患者を誘導する医者がいます。

院外調剤がほとんどのクリニックではあまりないですが、高額な薬を使う大病院では、不良在庫が生じないように、高額な薬を患者さんにすすめることもあります。

保険制度により患者さんの費用負担は変わらないので、『値段が同じなら、こっちのほうがいいですよ』とウソをつくわけです。でも国庫からはおカネが流れているわけです。これでは医療費が削減されるはずがありません」(前出・久住氏)

患者の健康より、自分たちの利益を優先する医者。そのウソを見破るのは容易ではないのが現実だ。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=338058

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