干渉を辞めないタイプの親は「手助けしてあげている」姿を装ったいらぬ干渉です。
放っておくことができる時でも、自分が必要とされている状況を自ら作り出し、すでに大人になっている子どもの人生にすら侵入してきます。
この干渉は「善意」という外見と一緒になっているために始末が悪いのです。先日会ったある親御さんは、まだ存在さえもない未来の息子の嫁に対しても支配しようとうるさく干渉していました。
また、あるとき会った親御さんは、心配のあまり過干渉でした。
「私たちが生きているうちは大丈夫だけど、死んだらどうするの?」と言っていました。自分のアイデンティティと子どものアイデンティティの分離ができないのですね。
根底にあるのは、自分自身の人生に対する根深い「不満」と、自分が見捨てられることへの思い「不安」があるということであります。
先日カウンセリングさせて頂いたときも、過干渉の親御さんに、中学生になったばかりのお子さんが「自分の事は自分でするから、手を出さないで見ててね。助けて欲しい時には言うからね。」と、はっきりと大きな声で伝えることができました。
証人は私とご家族全員です。