【少子化問題・精子減少問題】日本人の精子力が危ない。40代男性のサンプルでDNAがどれくらい損傷しているかデータを取ったところ、全精子中26%のDNAが損傷していた。

ニッポン “精子力” クライシス リンク 
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デンマークのとある会社に、世界中から注文が殺到している。お目当ては・・・「精子」。特に妊娠させる力=“精子力”が高いものが人気だ。ここ10年で売り上げは急伸。日本からの注文も舞い込むという。
去年「欧米人の精子の数がここ40年で半減した」という衝撃の報告がなされたが、ある調査では日本は欧州4か国との比較で最低レベル。実に6人に1人が、WHOが自然妊娠に必要だとする基準値(数・運動率)に満たないという報告もある。さらに、見た目が元気な精子でも中身(DNA)が傷ついており、不妊となるケースがあることも分かってきた。こうした質の悪い精子の場合、妊娠できたとしても、子どもの健康に悪影響を与えるリスクもあるという。
“精子力”の低下は、子どもを望むカップルだけではなく、すべての男性に関わる問題だ。精子や精液は、体の状態と密接に関わっているという指摘があるからだ。“精子力”を取り戻すことは、まさに生命力をアップさせることにもつながるという。
番組では、ニッポンに広がる“精子危機”の実態に迫る。“精子力”低下の要因や、精子力アップの秘訣なども紹介する。
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要約 リンク 
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■今後40年続けば少子化問題はまさにクライシス!
 精子力の弱体化…実は日本に限らず世界中で進んでいました…。欧米の調査ではこの40年間で、精子の数がほぼ半減していたのです!

1973年、1ml中の精子の数が9900万も存在していたのに、2011年には4710万…驚きの数字です。

 そしてさらに心配なのは日本人男性の精子数でした。欧州四カ国(フィンランド、スコットランド、フランス、デンマーク)と比べてみると日本は最下位。世界的に少ないと言われている現代で日本はさらに少ない状況だったのです…。

 デンマークの生殖学者によれば、この状況が今後40年続けば日本の少子化問題はより深刻になるに違いないと言います。ではなぜ日本人の精子力は弱体化したのでしょうか?

 それは「あらゆる化学物質の影響」「生まれつきの体質」などがあると指摘されていますが、実は「普段何気なしにしている生活習慣」も弱体化の大きな原因であることがわかってきました――。

■30代の男性を集め「日本人の精子力」を検査開始!
 NHKスペシャル取材班は、30代の健康な男性を集め精子力を独自に調査しました。その結果、やはり精子の数が少ない人、数は多いのにほとんど動いていない人、精子のDNAが破損している人を発見…。

 獨協医科大学では、これら”問題あり”とされたサンプルで抽出した精子を使い、マウスの卵子に人工的に注入し細胞分裂が進むか調査しました。

 正常な精子であればやがて細胞分裂が始まるのですが、精子力の弱まっている精子では細胞分裂がほとんど始まりませんでした。

 なぜ細胞分裂が始まらないのか…それは、DNAが損傷しているためだそうです。実際、40代男性のサンプルでDNAがどれくらい損傷しているかデータを取ったところ、全精子中26%のDNAが損傷していたのです。獨協大学の岡田弘先生によれば、DNAが損傷していると、受精したとしても正常な胚になってこない可能性が高いといいます。

今回の緊急調査で精子力に異常のあったのは28人中9人、9人の中には20代も含まれていました。

■初婚年齢の高齢化…すでにピークは過ぎている?
 メンズヘルスクリニック東京の辻村晃先生が行ったさらに大規模な調査(調査対象722名)では、正常「79%」、不妊リスクが高い「21%」…という結果になっています。

 さらに別のデータでは、精子力はもっとも活発な21歳~30歳以降を過ぎると、31歳から40歳までは横ばいとなり、41歳からは急激に弱まってしまうといいます…。

 メンズヘルスクリニック東京の辻村晃先生によれば、現代人の精子数が減っている状況に加え、さらに初婚年齢の高齢化により男性、女性のお互いのピークが過ぎてから結婚するため悪い条件が重なっている…そうです。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=337713

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