世界大戦が迫っていることを西側メディアに訴えるプーチン

ドイツ、アメリカが国家緊急事態に備えるように国民に勧告した事に続き、ロシアの緊急事態省が「モスクワの全市民を地下シェルターに避難させる準備が整った」と、非常時の避難施設が整備された事を知らせる声明を出したことが報じられた。

日本の報道をみている限りでは実感できないが、緊迫した状況にあるようだ。 

『世界大戦が迫っていることを西側メディアに訴えるプーチン』リンク
────────────────────────────────
(前略)
シリアが世界大戦の発火点になる

・・・去年9月、第70回国連総会が開かれたとき、オバマは、ISISがイスラエルと米国(英国、フランス、湾岸同盟国)が作ったテロ組織であり、ISIS司令官のサイモン・エリオットがユダヤ人でモサド(イスラエル)の工作員であることが世界的に暴露されたにもかかわらず、国連で、シリアのアサド政権打倒を国際社会に訴えました。

(中略)

・・・一方、プーチンはオバマと違って、あくまでも大国の指導者らしく品位あるスピーチを展開しました。その概要はスプートニクが報じています。

・・・もっと重要なことは、その翌日に設けられたロシア首脳陣による半ば非公式の会合でプーチンが述べたことです。

・・・そこでのプーチンの演説は世界中を感動させました。
「ロシアには覇権主義は存在していない。ロシアは、ロシアと同盟国の主権と国益を守ろうとしているに過ぎない。
だから、なんらアメリカにとってロシアは脅威ではないし、ロシアにとってもまた、アメリカは脅威ではないと考えている。
にもかかわらず、なぜ(NATO諸国は)ISISを使って、シリアを倒そうとするのか。
この会場に集まったマスコミ関係者は、本国に帰って、あなた方の政治リーダーに、そのことをよく伝えてほしい」と訴えたのです。

・・・しかし、プーチンは、今回のスピーチの冒頭で、このように言いました。
「ここに座っている私たちは全員が大人で、さらに経験豊富なプロです。
しかし、私は、あなた方が私の言葉を正確に報道することすら期待していません。

(ましてや)あなた方が、ご自分の報道局に影響を与えようとすることすら期待していません。
私は単に個人レベルで、あなた方にお伝えしたいだけなのです」。

そして、彼は大きく溜息をつきました。

この溜息は、「ロシアとロシアの同盟国は、米国が仕掛ける第三次世界大戦から自国を防衛するために専念しなければならない段階まで来てしまった」とサジを投げたプーチンの諦念と悟りから出てきたのです。

米国は、ロシアを挑発して世界大戦を引き起こそうとしている

・・・米国の有権者は、「多国籍企業による仕事のオフショアリングと米国の金融システムの無謀な規制緩和が、米国経済を崩壊寸前まで追い込んでしまった元凶だ」というドナルド・トランプや社会主義者のバーニー・サンダースの主張が、大統領選挙戦の柱になっていると錯覚させられています。

・・・大統領選挙戦が日々非現実的になっていくのは、こうしたワシントンのプロパガンダが、米国を牛耳っているネオコンの世界政府主義と、これに隷属している国々を駆り立てて、ロシアと中国との紛争に米国を巻き込もうとしている事実を隠すため、米国のマスコミが、トランプとヒラリーの痴話げんかにすり替えようと、必死になっているからです。

・・・確かに、プーチンが言うように、核戦争の危険性は、今までの歴史において、もっとも大きくなっています。

トランプは、それを知っているからこそ、プーチンの米国に対する外交政策を全面的に支持しているのです。

(中略)

米国務省は、ロシア国内でテロによる攻撃を実行に移そうとしている!?

・・・グローバル・リサーチに多数の記事を寄稿していることで知られているカート・ニモー(Kurt Nimmo)は、先週、そのグローバル・リサーチに、「米国は、まもなくテロリストがロシアの都市を攻撃するであろうとロシアに通達した。なんと、そのテロリストは米国と同盟関係を結んでいる」という記事を書き上げました。

国務省のスポークスマン、ジョン・カービーは、「シリアの急進的なサラフィスト(Salafist)のテロリストがロシアの都市を明日にでも攻撃するかもしれない」と、先週の水曜日にロシアに警告しました。

「過激派グループは、彼らの活動を拡大するためにシリアにある空白地帯を食いつくし続けている。
それは、ロシアの利害に対する攻撃をも含んでいる。おそらく、ロシアの都市でさえも。

結果、ロシアは、ロシア兵を遺体袋に入れてシリアから帰還させることになるだろう。
そして、ロシアは、重要な戦力、そう航空爆撃機さえ失い続けるだろう」とジョン・カービーは言います。

シリアの領土に入り込んでいる「過激派グループ」は、米国とその同盟国である湾岸の首長国のパートナーよって支援されているので、カービーのこのコメントは、米・国務省がロシアを恫喝していると解釈する以外にないのです。

ワシントンとオバマの背後にいるグローバリストは、今まで彼らのアジェンダを必死に隠してきましたが、主権国家であるシリアにまったく事実に反する難癖をつけ、その同盟国のロシアまでテロによって脅迫するようになったことは、事実上、米国のグローバリストは、シリアとロシアに対して宣戦布告したことになるのです。
(後略)
────────────────────────────────

 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=320562

シェアする

フォローする