ドイツ銀行がいよいよ経営危機に陥って、混沌が世界を覆う
(リンク)より転載************************************************************
ドイツのメルケル首相は、ドイツの名宰相であると当初は言われていた。しかし今では、本当にそうなのかとドイツ人自身が疑念を抱いてその支持率はじわりじわりと低下するようになっている。
メルケル首相はイスラム移民や難民を歓迎し、どんどん流入させて国内を混乱させた。2015年の難民大流入でドイツ国内では治安が悪化し、レイプもテロも多発するようになった。
さらにメルケル首相はフォルクスワーゲンのエンジン不正問題を知っていて放置した疑念もある。この問題が発覚してVWグループが窮地に陥ると、メルケル首相はそのツケをすべてドイツ銀行にかぶせて蓋をした。
VWグループは2015年の不正のツケで倒産の恐れがあったのだが、メルケル首相はこれをドイツ銀行に無理やり100億ユーロ(1兆3000億円)近い融資をさせたのである。
VWグループを救済しないと、ドイツの基幹産業は総崩れとなってドイツという国は吹き飛んでいたので、この救済は致し方がない面もあった。
しかし、失政と失策のツケをすべてドイツ銀行にかぶせたのだから、ドイツ銀行の経営が悪化していったとしても不思議ではない。
■ドイツ銀行に乱脈融資をさせて状況をしのいでいた
ドイツ政府は「財政赤字をGDP比で80%以内に収めて健全財政である」と全世界に喧伝し、これによってドイツは経済優等生であると自画自賛していた。
しかし、ドイツ銀行に乱脈融資をさせて状況をしのいでいたのだから、実際にはドイツ銀行の状況がドイツという国の状況であるということもできる。
ドイツ銀行は2008年のリーマン・ショック以前は株価は160ドル近くあった。これがリーマン・ショックで5分の1の30ドルに暴落した。
時価総額の5分の4をを吹き飛んだのだから、その衝撃はいかに強かったか分かる。
その後、ドイツ政府の救済もあって2009年には何とか80ドル近くまで回復させるのだが、その後の低迷はいかんともしがたいものがあり、株価は長らく40ドルから50ドルに張り付いたままだった。
これに焦ったドイツ銀行は何とか経営を立ち直らせようと、新興国に無謀な融資を行ったり、中国にのめり込んだり、デリバティブに手を出したりした。
それだけでなく、追い詰められた挙げ句に、ロンドンの銀行間取引市場(LIBOR)での不正操作、マネーロンダリング、脱税、住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売と言ったものにまで手を出して自ら信用を落としていった。
そうしているうちに2015年に入ったのだが、この頃になると新興国経済は急激に失速し、ドイツが傾斜していた中国もまた株式バブルを一気に崩壊させて轟沈していった。
ドイツ銀行は中国に多額の投資をしていたのだが、これらの投資のうち8000億円相当が不良債権と化して焦げ付く可能性も出てきた。
さらに、デリバティブの損失も膨らんでいるとも言われているのだが、ドイツ銀行が取引しているデリバティブの総額は75兆ドル(約7500兆円)であると言われている。
(②に続く)
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=320240