スーパーフード「玄米」の栄養素について・・・ただし玄米ばかり食べていても健康にはなれない

玄米は、放射性物質(セシウム、ストロンチウム等)を中和し解毒(排毒)効果があることが知られています。また、玄米に含まれるイノシトール、γオリザノールは肝臓の働きを強める効果があるため、解毒(排毒)効果があるといわれています。その他さまざまな栄養素を含んでいます。
  
#フィチン酸
キレート(特定の物質が、特定の物質を掴んで話さないこと≒排毒)作用が強く、多くの金属イオンを強く結合することで知られています。イノシトールに6個のリン酸基が結合してできたリン酸化合物で、植物には広く分布している天然成分です。
【主な効用】有害物質排出(有害金属類等)、老化防止、脂肪肝の防止、結石(腎臓・尿路)史跡歯垢の予防、抗がん作用、等
  
#イノシトール
脂肪代謝を促すため、動脈硬化や肝脂肪、高脂血症を防いだり、脳細胞に栄養を補給するなど、とても重要な働きを果たしています。また、人間の母乳、特に初乳に多く含まれ乳児には欠かせない成長物質です。(ビタミンB群)
【主な効用】脂肪肝・肝硬変の予防、動脈硬化防止、高コレステロール血症の改善、等
  
#γ(ガンマ)オリザノール
コレステロールの吸収を抑え、血行を良くし、頭の回転を助け、更年期障害などの不定愁訴に効用があります。抗炎症、抗アレルギー作用、抗酸化作用にも優れており、シミの沈着を抑える美白効果もあります。
【主な効用】高脂血症・自室神経失調症などの予防・改善(医薬品としても認可)、過酸化脂質の生成抑制(細胞の酸化・老化を防ぐ)
  
#γ(ガンマ)アミノ酪酸(らくさん)[通称:GABA]
自然界に広く分布している物質であり、アミノ酸の一種。旨味調味料の成分として有名なグルタミン酸が「興奮性」の神経伝達物質の代表とされ、GABAは反対に「抑制性」の神経伝達物質の代表と呼ばれます。糖尿病の食事療法にも取り上げられます。
【主な効用】頭痛・認知症・脳梗塞・動脈硬化の予防・改善、血圧上昇抑制、中性脂肪抑制、肝臓・腎臓機能の改善、アルコール分解効果、匂い(体臭・口臭、尿臭等)の消臭、等
  
#フェルラ酸
植物に多く含まれる物質で、光合成によってできる植物の色素や苦味の成分でもあるポリフェノールの一種。活性酸素を除去する力が強く、抗酸化作用に優れています。
【主な効用】がん予防・改善、抗菌作用、認知症改善効果、メラニン色素の沈着防止(美肌効果)
  
#食物繊維
消化酵素でも分解されない食物中の成分で、保水性が良く、腸内細菌類によって分解されにくい性質があり、人体にとって、さまざまな有用性があることがわかっています。
【主な効用】腸蠕動(ぜんどう)の促進(便秘・下痢に効果)、腸内環境の改善(善玉菌増殖等)、活性酸素の抑制、免疫力の強化、有害物質の排出
  
#アラビノキシラン
針葉樹やイネ科植物に含まれる物質で、食物繊維の一部。免疫調整物質とも呼ばれます。
【主な効用】NK細胞(NK:ナチュラル・キラー、免疫細胞[リンパ球])の活性化、免疫力強化、抗がん・抗エイズ作用
  
#RBA、#RBF(Rice Bran A、Rice Bran F)
玄米から抽出される成分で、RBAは多糖類の一種(αーグルカン)で、免疫力を活性化します。RBFはがん細胞が必要なエネルギーを熱に変えて浪費させることによって、エネルギーを補給できなくさせる作用を持っています。玄米を「炒り玄米」や「黒炒り玄米」のように高温にさらしてから炊くことで溶け出し、吸収されます。
【主な効用】抗がん作用、がん細胞成長抑止効果
  
玄米や七分つきの米も原種に近い方が遺伝子操作されておらず、糖質の含有量は低くタンパク質の含有量は高く、ミネラルの含有量も豊富ということでよいと思われます。ただ、玄米だから健康だと考えることなく、いろんなものを食べるのも非常に重要なことだといえるでしょう。

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