グレゴリー・マナリノ氏・・・銀行が破たんすると預金者が困る理由

日本や世界や宇宙の動向リンクより転載します。
——————————–
ヨーロッパではすでに銀行救済に預金者のお金が使われています。ドイツ銀行が破たんするとドイツ銀行の預金者のお金が救済にあてがわれますから。。。困るのはドイツ銀行ではなく、預金者です。
アメリカでも大手銀行は破たんしても預金で救済されるでしょう。預金をするということは銀行に銀行の支援金を預けているということですから、必ずしも、預金全額が戻ってくるというわけではないということであり。。。それにスイスのように預金に対するマイナス金利が始まれば、一体何のために銀行にお金を預けているのか全く分からなくなります。そうなると銀行の存在自体がおかしいことになり。。。
そうなったら、銀行以外に預金できるところができないと困りますねえ。。。。

リンク
(ビデオ)
9月26日付け

銀行が困るのではありません。困るのは預金者です。

 (概要)

金融専門家のグレゴリー・マナリノ氏曰く:
・・・・ドイツ銀行などヨーロッパの銀行が危ないと報道されていますが、危ないのはヨーロッパの銀行だけではありません。世界中の多くの銀行が危ない状態なのです。
アメリカでも、ウェルス・ファーゴの汚職が発覚しました。銀行は不正のオンパレードです。LIBORを覚えていますか。実物商品市場や大手銀行では不正が横行しています。
現在、銀行が抱えている問題は。。。破産状態であるということです。
何しろ、彼等のビジネスモデルでは最終的に破産するようになっています。このビジネスモデル(フラクショナル・リザーブ)は世界中の銀行によって実施されていますが。。。銀行は、預金を引き受け、それで貸付や投資を行い、預金債務の割合と同等の準備金を保有しています。
しかし銀行が破産状態でも銀行自体は何も困りません。困るのは預金者です。前回の金融崩壊(リーマンショック)時でも、破たんした銀行はベイルアウトで救済されました。
しかし、キプロスなどでは銀行に対するベイルイン(ベイルアウトではない)が実施されています。
今、預金者にとって非常に厳しい現実があります。つまり皆さんが銀行に預けているお金が銀行救済に使われるようになっているからです。もちろん別の救済策も実施されますが。。。
我々は2008年のリーマンショックよりも遥かに危険な道筋をたどっています。
当時、銀行が破たんしても彼等を救済する以外に何の対策も実施されませんでした。2008年以降、銀行はデッドマンウォーキング(操作者が手を放すと自動的に停止する)状態です。
現在、ドイツ銀行が破たんすると報道されていますが、ドイツ銀行が実際に破たんしたときに最もダメージを受ける銀行ではなく皆さんなのです。皆さんの預金が銀行救済に使われます。その時、皆さんは自分の預金を引き出すことができなくなります。皆さんの預金が担保に取られます。
例えば、口座に1万ドルの預金をしていても、それは単に数字として記録されるだけです。それだけのお金が実際に口座にあるわけではありません。
つまり、A銀行に口座を開設して預金を始めた途端に、貴方はA銀行の支援者となるわけです。そしてA銀行が破たんすれば、預金者のお金を使って彼等は生き残るのです。その時、銀行は必ず皆さんの預金を使います。
このような金融システムでは全てが崩壊するのです。世界の中央銀行は何の対策も打ち出せません。彼等は単に負債バブルを膨らますだけです。現在、この負債バブルは史上最大に膨れ上がっています。
今のうちに銀行口座から預金を引き出すべきです。
——————————————–
以上です。

 

シェアする

フォローする