医療事故は年3万から4万件~年間医療事故報告件数3374件(2015年)は嘘~

『医療事故は年3万から4万件<本澤二郎の「日本の風景」(2467)』(「ジャーナリスト同盟」通信)リンクより転載します。
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<日本人の隠ぺい体質>

日本医療機能評価機構という組織があるらしい。同機構が昨日、1年間の医療事故の報告件数が3374件(2015年)だと公表した。実際は、これの10倍であろう。3万件から4万件だ。この数字は、まともな専門家が統計学を駆使してはじき出したものだ。明治以降の歴史もそうだが、日本人指導層の隠ぺい体質と嘘体質は、あまり変わっていない。人間教育の欠陥をさらけ出している。嘘と隠蔽がまかり通る日本を、なんとかまともな正直な、当たり前の日本にしたいものである。

<40兆円を食いつぶす非常事態と止まらない事故>

先に日本接骨師会の登山会長と会見、日本医師会が40兆円を超えてしまった医療費の8割を食いつぶしている、という想像を絶する深刻な事態を聞かされた。1000兆円の空前の大借金大国の日本での異常・非常事態である。
これを政府・議会もいい加減に対応している日本である。
この悲劇に心臓が落ち込んでいると、今度は安倍首相がアフリカに3兆円をばらまくという。「日本は必ず約束を守る」と嘘の大見えを切っていた。その中に医療支援もはいるという。アフリカ諸国にも医療事故をばらまくというのであろうか?
医療事故は止まらない。筆者は息子を東芝経営の東芝病院で、1週間の誤嚥性肺炎の治療で入院させたものの、数時間後に二つとない命を奪われてしまった。看護師が100分も放置、タンを取らなかったためだ。それでいて反省も謝罪も、6年も経ってもしない。
当方の佐久間弁護士も、東芝顧問弁護士の不誠実さに毎日閉口させられている。

<反省・謝罪のない医師と病院で繰り返される事故>
反省と謝罪をしない医師と病院、それを弁護する悪徳弁護士がゴマンといる日本である。
これは犯罪である。業務上過失致死は刑法犯罪である。それを嘘と隠蔽で逃げる医師と病院である。
日本医療機能評価機構の報告の3374件は、確かに医師や病院にもまじめな人たちの存在を裏付けている。1割の関係者はまともなのである。これら善良な医師と病院は、過ちを2度と繰り返さないだろう。それは看護師もまた、そうであろう。いい医師と看護師が1割の日本である。
これを10割に持っていけば、事故は半減することになる。政府・議会と新聞テレビが奮闘すれば、大きく日本の医療を前進させることが出来る。それをする時期だ。それも待ったなしである。日本接骨師会の真実の叫びも、この1点に絞られている。

<頭でっかちの医師>
筆者は、息子の医療事故について「医師失格」(長崎出版)を世に問うた。この本は視聴覚障害者団体などで、点字や音で利用されているようだ。
医療事故も目下話題のレイプ事件も、被害者になってみて初めて理解できるものである。突然、事故に遭遇して、初めてその悲壮で、深刻な、耐えがたい苦悩を、味わうことになる。このことを病院・医師・顧問弁護士も、真正面から受け止めねばならない。そこから事故解決の糸口が見つかるのだが。
改めて東芝の猛省を促したい。

事故の根幹には、頭でっかちの医師が多く君臨している点にある。医師として適性を欠く医師の存在である。「過ちを認めない」医師グループである。そこから事故は拡大再生産されていく。
進学校に課題も多い。マルとバツの試験成績の高いものを医学部に押し込む。論外であるが、ここに事故を受け入れようとしない、傲慢な医師が多数存在する日本医師会なのである。

<かね・金の医師倫理>
なぜ医師なのか。それは金・かねである。
「医師になればもうかる」という親や周囲のアドバイスも問題である。その気になってしまう本人に問題がある。問題・問題の連鎖が、医療事故を多発させている。

医師教育の根本は、教育にある。倫理・人間教育である。過ちを素直に受け入れる医師、そこから深い反省と謝罪から立派な医師へと成長する。そうした人たちの医師の集まりともなれば、40兆円を食いつぶし、日本を滅ぼすようなことをしない。
かね金亡者の日本医師会の課題は大きすぎる。しかし、それは許されなくなってしまった日本の現状である。なぜ、このことがわからないのか。内部からの改革が起こらないのか。不思議である。
開業医の年間平均収入3000万円は、150万円や200万円前後で生活している庶民と比較すると、けた違いの格差である。勤務医1500万円も、いまの日本の財政が許さなくなっている。

<蓋すれば逃げられる教育?>

 ~中略~

「蓋をすれば逃げられる」というのでは、医療事故も殺人事件と大差はない。医療事故も悲惨このうえない。「警報装置もなく、二重扉の個室に入院させられた息子が、100分もタンを吸引されないまま放置されて、無念の窒息死」のことを思うと、父親として耐えがたくいたたまれない。そのことが災いして妻も息子の後に従ってしまった。医療事故は家族と周囲に不幸の連鎖を招来させる。

<尾を引く731部隊>
日本の医療事故の源流・ルーツはどこから派生したものか。昔は「赤ひげ」という立派な医師団が存在した。
それが「天皇の軍医」となって、ハルビンの731部隊では、捕まえてきた中国人らを生体実験という世にも恐ろしい殺人的医療行為を行った。それでいて戦争犯罪から逃れて、戦後の医師の養成を行ってきた。
「患者はモノ・モルモット」という悪しき観念が生まれた、との指摘は、あながち乱暴な意見ではないだろう。罪に問われなかった戦争犯罪者が、戦後医師の卵を教育してきた日本の医療である。

日本医師会は、心を深く病んだ魔人たちなのであろうか?
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