【歯医者 危険】むし歯を取らずに上から詰めたり被せたりする歯医者はたくさんいます。でも摘発されません。患者が気付けないからね。

歯医者と政治家

当クリニックに治療を希望してやってくる患者の口の中をみるたびに、何でこんなひどい治療をする歯医者にかかったんだろうって不思議に思います。どう考えても明らかな手抜き治療をする歯医者にかかって、治療費を貢ぐ人間の気持ちが分かりません。

なんて患者を責め立てるのもまた、親切ではありませんよね。何で患者がひどい歯医者にかかるのか、それはきっと、その歯医者の治療がひどいと知らないから。知らないからかかって、ひどい治療をされて、なおかつひどい治療をされたことに気づかないでいるのでしょう。

むし歯の治療を希望してきた患者に、むし歯を取らずに上から詰めたり被せたりする歯医者は、皆さんが考えている以上にたくさんいます。しかしそれでもそういう歯医者が治療の責任を問われることはまずありません。なぜか、それは患者が気付かないから。患者側からすれば、むし歯をきちんと取ったか取らなかったかなんて、知る由もありません。

歯医者が行った治療が適切かどうかを知るのは、治療を行って10年とかそれ以上経ってから。10年以上何も問題なく経過しているのなら、恐らくその治療は適切だったのでしょう。しかし、治療を行った直後に10年後の状態を知ることは不可能です。

僕に言わせれば、永久歯の歯の治療においては、適切な治療であれば10年はおろか、20年や30年だってちゃんと持ちます。10年以内に再びトラブルが起こるのであれば、十中八九不適切な治療が原因です。

歯医者の治療が適切かどうかは、治療直後には分からない。そしてまたトラブルが起こっても、責任はあいまいとなって、治療を行った歯医者にその責任は問われないというのが、今の日本の歯科医療の実態です。

これって僕に言わせれば、政治家に似ていると思います。政治家は口ではきれいごとを言って選挙戦を戦いますが、当選後は選挙公約を守っているかどうか、分かったものではありません。そしてまた、選挙公約を破ったり、不適切な政治を行ったりして国民や住民に不利益を与えても、その責任など一切取ったりしません。

分かりやすい例で言えば、福島第一原発が良い例です。福島第一原発は東京電力が管理・運営していますけど、原発の設置や稼働を決めたのは、東京電力ではありません。国会で法律を定め、法律に則って設置されたのです。そして法律を決めたのは政治家であり、国会議員です。福島第一原発の設置を推進した当時の政治家は自民党ですが、当時原発設置に賛成した国会議員で原発事故の責任を取った人間は何人いますか?

口では散々良いことを言っておいて、実際に行ったことに対する責任は一切取らないということでは、歯医者と政治家はよく似ています。僕も歯医者の端くれですが、そんな無責任な輩と一緒にされたくはありませんから、僕は全ての治療に10年保証をつけ、10年以内のすべてのトラブルに対し、無償で対応することを約束しています。これが僕なりの歯医者としての責任の取り方だと考えていますが、無責任な歯医者を応援するのか、もしくは責任ある歯医者を信頼するのか、それを決めるのは患者なのです。

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